研究課題/領域番号 |
10557039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋藤 健 北海道大学, 医学部, 助教授 (40153811)
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研究分担者 |
羽田 明 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00244541)
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)
高橋 恭子 北海道大学, 医学部, 助手 (50292008)
森本 兼曩 大阪大学, 医学部, 教授 (20143414)
藏崎 正明 (蔵崎 正明) 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (80161727)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1999年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1998年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 環境汚染物質 / 高次情報伝達機能 / 転写 / 障害評価 / 中枢神経系 / 遺伝子 |
研究概要 |
本研究では、環境汚染物質による高次情報伝達機能障害の良い評価法を開発することを目的とする。 本年度の研究で得られた主な成果は、以下のごとくである。 内分泌撹乱化学物質として知られている2,4,5-トリクロロフェニル酢酸およびトリブチルスズを、神経細胞の分化のモデルとして使用されるPC12細胞に添加し、神経突起の成長およびアポトーシスに対する影響を調べた。その結果、両化学物質ともppbオーダーの濃度で、神経突起の成長およびアポトーシスの発現を阻害することが明かとなった。 学習・記憶機能に密接に関連する海馬の長期増強(LTP)に対するトリクロロエチレン(TCT)曝露の影響を検討した。その結果、TCT曝露により、LTPが抑制されることが明かとなった。 以上より、環境汚染物質による神経細胞分化および学習記憶機能障害の影響評価法を確立した。また、この評価法は、環境汚染物質による神経機能障害の発生機構の解明にも有効であることが示唆された。
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