研究課題/領域番号 |
10557047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小嶋 亨 広島大学, 医学部, 教授 (70037399)
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研究分担者 |
権守 邦夫 秋田大学, 医学部, 助手 (10006744)
田中 栄之介 筑波大学, 社会医学系, 講師 (30138416)
屋敷 幹雄 広島大学, 医学部, 講師 (40033998)
影浦 光義 福岡大学, 医学部, 教授 (40037594)
寺田 賢 大阪大学, 大学院医学系, 助手 (30104649)
仁平 信 日本医科大学, 助教授 (40089636)
高安 達典 金沢大学, 医学部, 助教授 (80154912)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
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キーワード | インターネット / メーリングリスト / 中毒情報の提供 / 薬毒物の分析法 / 分析法のデータベース / 分析依頼 / データベース / 分析法 / 薬物 / 毒物 |
研究概要 |
毒劇薬物による中毒事故に迅速に対応することを目的とし、1)中毒および分析に関する情報の収集と提供、2)分析法に関する情報の提供、3)分析依頼システムを構築した。1)については、中毒メーリングリスト(ml-poison)と分析メーリングリスト(ml-anal)を用いて情報を収集し、それらの情報を整理して、中毒情報ネットワークのWeb(http://maple-www2.med.hiroshima-u.ac.jp)に掲載している。2)については下記の分析法を同じWebに保存するとともに、インターネットに接続できていない施設にはCD-ROMとして配布した。 1.薬毒物簡易検査法:中毒発生頻度の高い10化合物を選択し、中毒が発生した際に迅速に検査できる方法をテキスト形式とした。 2.国際的に評価された分析法のデータベース:Medlineに収録されている分析に関する論文を詳細に調査し、約700の分析法を選択した。化合物名、試料名、分析法で検索し、内容は化合物名、試料名、分析法のほか、抽出法、分析条件、誘導化処理、生体試料中の濃度、検出下限および出典についてデータベース化した。 3.推奨分析法:2.のデータベースから、特に優れた中毒発生頻度の高い推奨分析法を日本語に変換し、テキスト形式とした。 4.研究分担者が法医鑑定に用いている分析法:研究分担者が日常鑑定に用いている詳細な分析方法をテキスト形式とした。 3)については、自施設で分析が困難な場合には、ml-poisonで分析の依頼を受け、分析専門家が対応するシステムを作った。インターネットと宅配便の普及により、日本を一つの施設とみなした日本中毒分析センター構想である。迅速な分析により、犯罪捜査の早期解決や死因の早期究明、急性中毒時の適切な治療の決定等、多大なる貢献が期待される。
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