研究課題/領域番号 |
10557066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
増田 善昭 千葉大学, 医学部, 教授 (00009490)
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研究分担者 |
小宮山 政敏 千葉大学, 医学部, 助手 (70175339)
豊田 直二 千葉大学, 医学部, 講師 (00188822)
嶋田 裕 千葉大学, 医学部, 教授 (70009116)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 骨格筋細胞 / 心筋細胞 / 培養 / 移植 / 再生 / 筋蛋白質 / 遺伝子導入 / 電気穿孔法 / 接着 |
研究概要 |
傷害を受けた心筋組織に自己の骨格筋芽細胞を移植することにより心筋と骨格筋とのキメラ組織を作り、心機能の改善をはかることを視野におき、その基礎実験として骨格筋芽細胞と心筋細胞を混合培養したモデル系を作り、両者の発育と分化について解析を行った。その結果、骨格筋用と心筋用の培養液を1:1の割合で混合した培養液を用いると、どちらの細胞も専用の培養液を用いた場合とほぼ同様に発育・分化することが明らかになった。また、培養開始時に骨格筋芽細胞と心筋細胞の比を1:3以上で混合すると、のちに筋管や筋芽細胞と心筋細胞とが接触している像が多くみられ、両者の間に何らかの接着構造が形成されていることが免疫細胞化学的に示唆された。 さらに、心筋瘢痕部の線維芽細胞を遺伝子導入により骨格筋に形質転換させることを念頭に置きながら、ニワトリ胚心臓への遺伝子導入を電気穿孔法により試み、導入条件について検討を行った。遺伝子の導入効率に影響する因子としては、ニワトリ胚の発達程度、DNAの適用量、電極周辺の通電性、電極の形状や材質、電極とニワトリ胚との位置関係、電気パルスの性状などがあり、発現ベクターの種類は導入された遺伝子の発現率に影響すると考えられる。導入条件については、現在までに以下のようなことが明らかになった。ニワトリ胚はあまり発達していない方が良く、DNA量は多い方が、また電極周辺の通電性は高い方が良い。電極の材質は金が良く、形状は線状で、孵卵48時間のニワトリ胚に対しては通電部分の長さは5mmが適当である。電極は胚の心臓を左右から挟むように置いた方が良く、胚との距離は近すぎても遠すぎても導入効率が低下する。電気パルスについては電圧25V以下、通電時間50msec以上で、8回以上通電するのが良いが、これらの上限または下限は未だ確定していない。
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