研究課題/領域番号 |
10557088
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
古谷 誠一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10271173)
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研究分担者 |
巨瀬 勝美 (巨勢 勝美) 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (60186690)
木津 修 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70305598)
成瀬 昭二 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50106407)
紀ノ定 保臣 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50161526)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | MRスペクトルスコピー / MRSI / 超高速MRSI / 緩和時間 / 脳内在代謝物質 / 拡散強調スペクトルスコピー / EPI法 / 化学シフト画像法 / EPI-MRSI法 / 脳内在代謝物 / 脳内在代謝物拡散画像法 / MR顕微鏡 / MRスペクトルコピー |
研究概要 |
本研究の目標は磁気共鳴法(MR)のもつ独自の解析能力を発揮できる超高速磁気共鳴スペクトル画像(超高速MRSI)法を確立することである。このためには測定時間を短縮する超高速MRSI法の開発が不可欠で、画像法であるEPI法を変更したEPI-MRSI法の開発を行った。本方法の実用化によってMRSI法の持つ広い領域を測定する能力に、緩和時間・拡散などの情報を付加することが期待された。本研究を遂行するにあたり、動物実験用MR装置と臨床用MR装置に加えて、臨床用装置へ測定系列を移植するために臨床用装置の磁場を利用して稼動できる実験用装置・ワークステーションが必要となり、MR mics(城南電子)を導入した。これらの機材を用いて、超高速測定法として知られるEPI画像法からMRS法に応用してEPI-MRSI法の開発を行った。 臨床用装置にてEPI-MRSI法を稼動させることができた。EPI-MRSI法について脳MRSの測定精度・S/Nについて検討を行った。現状の装置では、EPI-MRSI法とSE-MRSI法とを比較すると代謝物のスペクトル分解能・信号強度はSE法が安定していた。測定時間については信号強度の問題があり、EPI-MRSI法で画期的な時間短縮は得られなかった。現状では臨床用装置の測定感度が向上してきており、緩和時間・拡散の測定には技術的に安定しているSE法を使用するほうが効率がよいと判断される。生体から拡散スペクトルを得るためには、生理的な動きを補正する必要があるが、現時点では十分な補正ができなかった。拡散については画像法に応用して脳内の神経走行を描出するテンソル画像を得ることができた。MRSI法の緩和時間・拡散という応用分野では超高速法を用いるには新たな課題が生れたが、本研究においてEPI-MRSI法による脳内代謝物を短時間で測定する目標は達成された。
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