研究課題/領域番号 |
10557184
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
浜田 泰三 広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
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研究分担者 |
二川 浩樹 (ニ川 浩樹) 広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10228140)
貞森 紳丞 広島大学, 歯学部, 助教授 (40187167)
村田 比呂司 広島大学, 歯学部, 助手 (40229993)
牧平 清超 広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80304450)
熊谷 宏 Hiroshima University, Dental Hospital, Instructor (60284212)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 機能性軟質義歯裏装材 / 粘弾性 / 咀嚼機能 / 組織調整材 / 応力緩和挙動 / 組織調整剤 |
研究概要 |
本研究ではまず市販弾性義歯裏装材およびティッシュコンディショナーの静的粘弾性および硬化挙動について検討し、またティッシュコンディショナーのポリマー分子量および粉液比と応力緩和挙動との関係についても検討した。本材の成分の溶解量および吸水量についても計測を行った。 これまで軟質義歯裏装材の物性に関しては静的粘弾性を中心に検討してきたが、材料のより精密な解析の必要性から、動的粘弾性による計測を行った。本材に使用される材質によりその粘弾性的性質はほぼ一定の傾向があり、材質によりその挙動は大きく異なっていた。さらに軟質義歯裏装材の動的粘弾性と咀嚼機能(最大咬合力、試験食品の咀嚼、満足度)との関係について検討した。この結果、弾性的な軟質義歯裏装材よりも粘弾性的な性質を有する軟質義歯裏装材のほうが、咀嚼機能が向上する傾向があることがわかった。 これらの研究結果より、ティッシュコンディショナーの粉末には、ブチル系のポリマーが適していることが示唆された。また弾性義歯裏装材については、アクリル系のポリマーが本材の主成分に適していることが解明された。現在、アクリル系ポリマーを用い、可塑剤の種類および含有量が本材の動的粘弾性に及ぼす影響についての測定を終えた。今後、耐久性の高いアクリル系弾性義歯裏装材の実用化を目指し、本材に使用されるモノマーと粘弾性的性質、成分の溶解量、吸水量などの理工学的性質との関係について検討していく予定である。
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