• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

口腔癌膜脂質と同組織のリポソーム・抗EGF受容体抗体複合体のターゲッティング療法

研究課題

研究課題/領域番号 10557191
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 外科系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

虎谷 茂昭  広島大学, 歯学部・付属病院, 講師 (90172220)

研究分担者 岡本 哲治  広島大学, 歯学部, 教授 (00169153)
尾崎 輝彦  広島大学, 歯学部, 助手 (60243581)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード抗癌剤 / リポソーム / 上皮成長因子受容体抗体 / 膜脂質組織 / 偏平上皮癌細胞 / 唾液腺腺癌細胞 / 膜脂質組成 / 扁平上皮癌細胞
研究概要

腫瘍組織型の違いによる抗癌剤の有効性の相違を検討するため、無血清培養の条件下に偏平上皮癌細胞(SCC)と唾液腺由来細胞(SAC)を用いて各種の抗癌剤に対する感受性の相違について検索した。この条件下ではSCCはSACに比べて親水性のcisplatin(CDDP)とpaclitaxel(TXL)に対して抵抗性を示した。一方,疎水性のadriamycin(ADM)やpeplomycin(PEP)はSACに比較してSCCに対して強い殺細胞作用を示した。そこで薬剤の能動輸送を決定すると考えられる膜透過性を検討するため,それぞれの細胞膜の脂質組成を分析した。その結果,SCCでは膜脂質の70%以上がphospholipidであり,残りはcholesterolであった。一方,SACでは80%以上がneutral lipidで,残りはphospholipidで占められていた。SACのneutral lipidの上昇は細胞膜の流動性の低下を招き,CDDPの細胞内濃度の上昇をきたしたものと考えられた。しかしSCCの膜脂質はphospholipidの割合が高いため膜の流動性はSACに比べて高く,ADMやPEPに対する感受性が高くなったものと考えられた。この結果から,抗癌剤の感受性を決定する因子として膜の脂質組織の相違が考えられた。
そこでSCCの細胞膜脂質と同組織の脂質からなる抗癌剤封入リポソームを作成し,培養細胞に作用させた。その結果,抗癌剤単独処理に比べて抗癌剤封入リポソームはSCCに対して殺細胞効果の増強を示したが,SACに対しては抗癌剤単独処理とも差がなかった。またSCCやSACにおいて上皮成長因子(EGF)受容体が過剰発現していることから,EGF受容体に対するモノクロナール抗体(12-93)を作製し,抗癌剤封入リポソームにアビチン・ビオチン法を用いて本抗体を結合させ培養細胞に対する抗腫瘍効果について検討した。その結果, SCCおよびSACに対して抗癌剤封入リポソームに比較して高い抗腫瘍効果を有していることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Tratani et al.: "Effect of photodynamic therapy aetion with pheopharbide-a on human oral carcinoma cells in serum-free culture"Tiss.Cult.Res.Commun.. 18. 345-352 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S. Toratani, N. Kimoto, T. Shinki and T. Okamoto: "Effect of photodynamic action with pheophorbide-a on human oral carcinoma cells in serum-free culture."Tiss. Cult. Res. Commun.. 18. 345-352 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S. Toratani et al.: "Effect of photodynamic therapy action with pheophorbide-a on human oral carcinoma cells in serum-free culture."Tiss. Cult. Res. Commun.. 18・4. 345-352 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi