研究課題/領域番号 |
10557193
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
鈴木 規子 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10112731)
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研究分担者 |
赤木 正人 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (20242571)
山下 夕香里 昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
今井 智子 国際医療福祉大学, 保健学部・言語聴覚障害学科, 助教授 (60260907)
北村 達也 静岡大学, 情報学部, 助手 (60293594)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
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キーワード | 構音障害 / 音声認識 / 有限要素法 / 口腔疾患 / MRI / 音響分析 / 顎運動解析 / 診断装置 / パラトグラフィー / 音分析 / コンピューター / 下顎運動 / 舌運動 |
研究概要 |
われわれは口腔疾患に伴う構音障害によって生ずる異常音の客観的臨床診断を可能にするコンピュータの開発を目的として本研究を行った。そのためには歪み音の客観化が必須であったが、同時に異常な音声の産生時の構音動態の究明が必要であった。主として健常人、口腔癌術後患者および舌小帯強直症患者についての観察を行った。 1-1)3次元MRIによる声道形状の描出 音響的特徴と密接に関連する発音時の声道形状について3次元MRIを用いてイ発音時の健常人および舌・口底患者についての観察を行ったところ、健常人では硬口蓋上に声道の狭めが観察されたが、患者のうち、とくに障害が重度な症例では異常な形状を示して音響的にも異常な特徴が得られた。 1-2)音響管モデルによるシミュレーション 3次元MRI画像のデーターを解析、3次元表示した後、有限要素法を用いてシミュレーションするソフトウエアーを開発することができた。この方法を用いて1-1)について行ったところ、従来にない精度で声道形状の抽出および音響管モデルによる形状および音声のスペクトル包絡が得られた。この方法を発展させることによって歪み音の定量化が可能となり構音障害診断装置の開発が実現が可能となった。 2)下顎運動と舌接触運動との同期システムによる観察 健常人および舌強直症患者の運動解析を行い、歪み音の解明の1段階とした。 3)測音化構音の音声認識の検討 側音化構音の音響的特徴から物理量を抽出しシミュレーションした音声を用いて聴取実験を行った。その結果、物理量は聴覚印象と一致する傾向がみられた。本研究をすすめると側音化構音の診断装置が開発される。 これらの成果についてはいずれも発表別紙のように報告した。
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