研究課題/領域番号 |
10557207
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉田 隆志 岡山大学, 薬学部, 教授 (20025696)
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研究分担者 |
谷口 抄子 岡山大学, 薬学部, 助手 (20243488)
伊東 秀之 岡山大学, 薬学部, 助手 (70253002)
波多野 力 岡山大学, 薬学部, 助教授 (50127578)
徳田 春邦 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60111960)
毛利 和子 岡山大学, 薬学部, 助手 (20032823)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | ポリフェノール / Epstein-Barr virus / 2段階発癌試験 / ビワ / ニオイシダ / プロシアにジン / ヒト口腔癌細胞 / 細胞毒性 / 天然ポリフェノール / 抗発がんプロモーション / タンニン / 抗酸化性天然物 / Epstein-Barr ウイルス / バラ科植物 / メガステイグマン配糖体 / 抗発癌プロモータ / 抗酸化作用 / 天然薬物 / バラ科 / グミ科 / フトモモ科 / 抗発がんプロモータ / カバノキ科 / マメ科 / アヤメ科 |
研究概要 |
現在、緑茶のポリフェノールが化学発癌の予防に有効として、世界的規模で研究が行われており、その有効性の実証、機構解明が進みつつある。また、我々は、タンニンとして分類される天然抗酸化性ポリフェノールの多くに顕著な抗腫瘍作用があることを報告してきた。このような背景のもと、本研究課題において、 1)我が国および他国の伝承薬物に含まれるタンニンおよび関連ポリフェノールを探索し、オシダ科、バラ科、ミソハギ科、ノボタン科、フトモモ科、マツ科等の諸植物から48種の新規化合物を単離、構造解明した。 2)単離、構造を特定した化合物に対して、in vitro1次スクリーニングでの抗腫瘍作用(EBV-EA活性化抑制試験)を評価し、誘発剤TPAの500倍モル濃度での比較において、緑茶のEGCGと同等もしくわより強い抑制作用を示すもの24種を見出した。 3)In vitroアッセイ系で活性を示した化合物群(タイプ)の中から、代表的な化合物について、マウス背皮部での2段階発癌試験を実施し、それらのin vivoでの活性を評価し、ビワ葉、Coleogyne ramosissima,Cowania mexicana等のバラ科植物、ニオイシダ、Eucalyptus cypellocarpa等の諸植物の成分に有意な発癌遅延効果があることを明らかにした。 4)またヒト口腔がん細胞に対する細胞毒性等について評価し、ビワやゴヨウマツ球果の高分子量ポリフェノールに選択毒性を見出した。本毒性は、これらの化合物によるアポトーシス誘導によるものであることを明らかにした。 これらの抗腫瘍性物質を含む植物素材の日常摂取は、酸化障害による諸疾患(生活習慣病)や癌の予防に寄与する可能性が高いことが示唆された。
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