研究課題/領域番号 |
10557217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
永沼 章 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80155952)
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研究分担者 |
西山 省二 明治製菓株式会社, 薬品総合研究所, 主席研究員
三浦 伸彦 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20229644)
宮入 伸一 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (50209855)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1998年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | メタロチオネイン / 痙攣 / PTZ-17 / ペンチレンテトラゾール / 遺伝子欠損細胞 / NM31 / 遺伝子発現 / 脳 |
研究概要 |
核移行蛋白質であるメタロチオネイン(MT)が遺伝子の発現調節に関与している可能性を考え、MT遺伝子欠損マウスおよび正常マウスの肝臓から不死化細胞株を樹立してディファレンシャルディスプレイ法で両細胞間で発現量の異なる遺伝子の検索を試みた。その結果、MT遺伝子欠損細胞で発現が認められない遺伝子(NM31)を見いだした。NM31はペンチレンテトラゾール(PTZ)によって誘発される痙撃発症に関与する遺伝子として報告されているPTZ-17と同一であり、ヒトやマウスの脳で特異的に高い発現が認められる。MTには数種の分子種が知られており、我々が検討に用いたMT遺伝子欠損マウスは肝臓や腎臓中の主要分子種であるMT-1および-2を欠損しているが脳特異的分子種であるMT-3は欠損していない。MT遺伝子欠損マウスの肝臓中ではNM31mRNAの発現が殆ど認められないのに対して、脳中では正常マウスと同様に高度の発現が観察された。また、MT遺伝子欠損細胞にMT-3遺伝子を導入したところNM31遺伝子の発現が確認された。この結果から、脳中においてはMT-3がNM31の発現に重要な役割を果たしているものと考えれる。一方、MTは亜鉛などの重金属によってその合成が誘導されることが知られているが、亜鉛処理によって正常細胞のMT濃度は顕著に上昇したもののNM31mRNAレベルはほとんど変動が認められなかった。したがって、NM31の発現には正常レベルのMTが存在すれば充分であると思われる。さらに、PTZの細胞毒性に対するMT有無の影響を検討したところ,MT欠損細胞および正常細胞との間に有意な差は認められなかった。このことから,NM31の発現の有無は少なくともPTZの細胞毒性には影響を与えないものと考えられ、PTZ誘発性の痙れんにはNM31は直接は関与しない可能性が示唆された。
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