研究課題/領域番号 |
10557225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
高野 達哉 帝京大学, 薬学部, 教授 (40124995)
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研究分担者 |
東 祐輔 帝京大学, 薬学部, 助手 (60286979)
森 雅博 帝京大学, 薬学部, 助手 (00230079)
板部 洋之 帝京大学, 薬学部, 助教授 (30203079)
木村 順二 テルモ, 技術開発本部医薬品開発部門, 主任研究員
藤本 康之 帝京大学, 薬学部, 助手 (60317724)
松田 譲 協和発酵, 東京研究所・研究開発本部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 過酸化脂質 / マクロファージ / リポタンパク質 / フォスファチジルコリン / モノクローナル抗体 / 動脈硬化 / 体外診断薬 / 酸化リポタンパク質 / リソソーム / 腎疾患 / 賢疾患 |
研究概要 |
本研究は酸化ホスファチジルコリン(酸化PC)を認識するモノクローナル抗体(FOHla/DLH3)を一次抗体に、抗ApoB抗体を二次抗体としたサンドイッチ・エライザ法により虚血性心疾患をはじめとする血中酸化LDLを定量し、体外診断薬への展開を目的とする。 具体的には(1)他疾患と酸化LDLとの相関性、(2)酸化LDLの生成機構、(3)酸化LDLの排除機構という観点から検討した。その結果、0.5〜10ngの範囲で微量の血中酸化LDLを定量することが可能になり、しかも、血液の保存状態により測定値はあまり影響されず、再現性も非常に高いことが示された。ちなみに、添加回収率は88.1〜95.5%、ヘモグロビン、EDTA、ヘパリン、アスコルビン酸などの夾雑物の測定値への影響はほとんど認められない。この手法を用いることによって、虚血性心疾患の患者血漿中の酸化LDL値は健常人の約2.3倍であることが明らかになった。 さらに、本抗体に対する抗原物質(とくに酸化LDL)の一部はリソソーム顆粒内で未分解産物として蓄積する可能性が明らかになった。酸化を受けたLDLは分解されにくく、種々タンパク分解酵素に抵抗性を示すようである。そして、不溶性の形状を呈しているようである。
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