研究課題/領域番号 |
10557227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
寺崎 哲也 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (60155463)
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研究分担者 |
菊地 明彦 (菊池 明彦) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40266820)
帯刀 益夫 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10099971)
細谷 健一 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (70301033)
福島 清実 大正製薬, 開発研究所・薬物動態研究室, 室長
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 血液脳関門 / 脳毛細血管内皮細胞 / 温度感受性SV40T抗原遺伝子 / 条件的不死化細胞 / グルコース輸送担体 / タイトジャンクション / p53 / P-糖蛋白 / トランスジェニック動物 / グルコース / 温度感受性SV40T抗原遺伝子導入トランスジェニック動物 / 脳 / 不死化細胞クローン / GLUT-1 / グルコース輸送 |
研究概要 |
本研究は、温度感受性SV40T抗原遺伝子導入動物(Tg動物)から脳毛細血管内皮細胞を単離し、不死化細胞株を樹立し、血液脳関門培養細胞実験系を開発することを目的とした。Tgマウスおよびラットから脳毛細血管を調整し、ペニシリンカップ法を用いて内皮細胞の不死化クローンを単離した。両細胞ともに、spindle-fiber状の形状を示し、Western blot法によってSV40T抗原の発現が確認された。この量は培養温度が33度に比べて37度、39度の方が少なく、増殖速度も33度に比べて37度、39度が遅いことが示された。Acetyl化LDL受容体、アルカリフォスファターゼなどの内皮細胞マーカーが検出された。さらに、GLUT-1,mdr1aのmRNAがRT-PCR法で検出された。また、Western blot法でもGLUT-1とP-糖蛋白の発現が示された。マウス細胞株の3-O-methyl-D-glucoseの取り込み速度を解析したところ、2.6〜5.3μl/(min mg protein)となり、Michaelis定数は6.6mMとなり、輸送担体の親和性はin vivoの報告値にほぼ一致したが、輸送活性はin vivoの約8分の1と低いことが明らかになった。これらの細胞はconfluent状態で十分な電気抵抗が得られなかった。そこで、タイトジャンクションの形成に重要な働きをしていると推察されるclaudin-5,occludin,junctional adhesion moleculeについてRT-PCR法で解析したところそれぞれのmRNAが検出されたた。今後、さらにこれらのタイトジャンクション蛋白の発現を誘導することで、よりin vivoに近い特性を持った血液脳関門培養細胞実験系へ改良できると考えられる。
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