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考古遺跡から出土する炭化米の遺伝情報の1次資料化とデータベースモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10558007
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 文化財科学
研究機関静岡大学

研究代表者

佐藤 洋一郎 (平岡(佐藤) 洋一郎 / 平岡 洋一郎)  静岡大学, 農学部, 助教授 (20145113)

研究分担者 篠原 和大  静岡大学, 人文学部, 助教授 (30262067)
浅井 辰夫  静岡大学, 農学部, 助手 (20091150)
中村 郁郎  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (50207867)
岡村 道雄  文化庁文化財保護部, 主任文化財調査官
工楽 善通  奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター長 (00000472)
研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード炭化米 / DNA / データベース / 佐藤敏也 / ジャポニカ / 古代
研究概要

日本各地の遺跡からは多量のイネ種子が出土しているが,その大半は黒化し炭化米と呼ばれている.故佐藤敏也氏が1960年代から1985年ころに収集した炭化米(これを佐藤コレクションという)を中心としてそれらの情報、とくに遺伝情報を1次資料化し,将来のデータベース化に備えようというものである.なお佐藤コレクションに含まれるサンプル総数は100万粒を超えるほど膨大なものであることがわかった.
今年度はその最終年度であり、主にDNA分析に力を入れてまとめを行った.
DNA分析を行った遺跡は全部で17遺跡(北海道から沖縄までの32都道府県にまたがる)で、そこから出土した計207粒の炭化米を研究に用いた.これら炭化米の多くは熱を受けて炭化したのではないことが外見上から確かめられた.DNA抽出はSSD法ないしはアルカリ法で行い,増幅はPCR法によった.その結果,古代の日本列島のイネのほとんどすべてがジャポニカであったこと,また約40%ほどの確率で熱帯ジャポニカの系統が含まれていることなどが明らかになった.熱帯ジャポニカは、場所、時期を問わず出土しており,当時の日本列島にひろく分布していたものと思われる.あわせて福岡市雀居遺跡から出土した炭化米はその220粒程度を対象に分析を行った.このうち12粒から,ジャポニカであることを示すDNA断片が増幅された.ただしそれらが熱帯ジャポニカであるか温帯ジャポニカであるかの判定はできなかった.

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤洋一郎: "縄文・弥生時代の植物と作物" 耕. 76号. 52-56 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤洋一郎: "弥生時代の植生" 耕. 78号. 50-55 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,Y.1.: "Origin and evolution of wild,weedy and cultivated rice." International Syinpo siun on Wild and Weedy Rices (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤洋一郎: "長江流域的稲作文明(中国語版)" 中国四川大学出版社, 157 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2021-11-08  

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