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ミラー磁界型同軸ECRプラズマによる細管内壁コーティング法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10558066
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 プラズマ理工学
研究機関長崎大学

研究代表者

藤山 寛  長崎大学, 工学部, 教授 (20112310)

研究分担者 桑原 創  日新電機株式会社, 知的財産部, 部長(研究職)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
キーワードECRプラズマ / ミラー磁界 / スパッタリング / 細管コーティング / インナーコーティング / プラズマプロセス / 反応性スパッタリング / 機能性薄膜 / PVD
研究概要

ミリサイズ細管内での低気圧短ギャップ高密度プラズマ生成及び移動を目的として,軸方向電子損失軽減のためのミラー磁界を有する同軸型電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ源を開発した.このミラー型ECR磁界を軸方法に繰り返し移動させることにより,メートル級の長細管内壁へのスパッタコーティングを実現した.
本研究の成果を要約すると以下のようにまとめられる.
1.プラズマの生成位置は圧力に大きく依存し,圧力が低いほどプラズマはECR共鳴点に近い位置で生成される.これを利用してマイクロ波入射位置から2m先でのプラズマ生成が実証された.
2.常に2個の隣り合ったコイルを順次励磁する走査型ミラー磁界配位とすることによって,単独のコイルの順次走査に比べてプラズマ生成とその棚方向走査が低気圧でも安定して行え,また高い成膜速度と広範囲な膜厚分布が実現された.
3.プラズマの生成位置を制御する本方法により,内直径27m,長さ2,000mmの金属管内壁に±25%の均一性でTi薄膜を形成できた.
4.本方法により金属管のみならず誘電体(ガラス)管や磁性体管内壁へのスパッタコーティングが可能であることが実証された.
今後,コイル間隔の調整ならびに励磁コイルを切替える速度を上げることによりプラズマを高速で移動させれば,成膜速度の軸方向分布がさらに均一になると考えられる.今後さらに最適条件探索の研究を進めていく予定である.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] T.Nagano and H.Fujiyama: "Characteristics of Scanning Mirror-type Magnetic Field Coaxial Electron Cylotron Resonanie for PlasmaInner Coating of Slender Glass Tubes"Jpn.J.Appl.Phys.. 38. 4338-4341 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] E.Morisaki, T.Nagano. H.Fujiyama: "Characteristics of Scanning Magnetic Field-type Coaxial ECR Plasma for Inner Coating of Slender Tubes"Electrical Engineering in Japan. 130. 18-23 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Fujiyama: "Inner Coating of Long Narrow Tube by Plasma Sputtering"Surface and Coatings Technology. 131. 278-283 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤山 寛: "マイクロプラズマによる細管内面コーティング"プラズマ・核融合学会誌. 76. 465-470 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Nagano and H.Fujiyama: "Characteristics of Scanning Mirror-type Magnetic Field Coaxial Electron Cyclotron Resonance Plasma for Inner Coating of Slender Glass Tubes"Jpn.J.Appl.Phys. Vol.38. 4338-4341 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] E.Morisaki, T.Nagano and H.Fujiyama: "Characteristics of Scanning Magnetic Field-Type Coaxial ECR Plasma for Inner Coating of Slender Tubes"Electrical Engineering in Japan. Vol.130. 18-23 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Fujiyama: "Inner Coating of Long Narrow Tube by Plasma Sputtering"Surface and Coatings Technology. Vol.131. 278-283 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Fujiyama: "Inside Coating of Narrow Tubes Using Microplasmas"Journal of Plasma and Fusion Research. Vol.76. 465-470 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Yamaguchi: "Development of Scanning Mirror-Type Magnetic Field Coaxial ECR Plasma for Inner Coating System of Long Slender Tube"Proc.of 17th Symposium on Plasma Processing. 387-390 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Fujiyama and Teppei Nagano: "ECR Plasma Source with Scanning Mirror-type Magnetic Field for Inner Sputter-coating of Narrow Tube." Proc.of 6th Int.Conf.on Plasma Surface Engineering,Garmisch-Partenkirchen,1998. (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nagano and H.Fujiyama: "Characteristics of Scanning Mirror-type Magnetic Field Coaxial ECR Plasma for Inner Coating of Slender Tubes." Proc.4th Int.on Reactive Plasmas and 16th Sympo.on Plasma Processing,EMP4.13 1998. 101-102 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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