研究課題/領域番号 |
10558077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
鎌田 正裕 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)
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研究分担者 |
森山 裕丈 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90127150)
高木 郁二 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20206717)
猪郷 久治 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70014818)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 天然放射能 / 放射化学 / 生徒実験 / 学生実験 / ラドン / 教育 |
研究概要 |
従来より、放射能温泉の温泉水や園芸用の肥料からラドンの娘核種を放射化学的手法を用いて分離し、それを安価な放射線検出器で測定することで、法的規制を受けずに通常の実験室で放射化学をテーマとした学生実験ができることを示してきたが、エネルギー分解能の高い検出器を利用できる機会が限られていたため、十分に定量性・再現性の高い実験方法を確立することは困難であった。しかし、本研究で半導体式検出器を導入したことに伴い、従来開発してきた実験方法の妥当性を定量的に確認することができただけではなく、恵那鉱泉や池田鉱泉の泉水の教材化や、他の天然放射能の教材化についても検討することができた。前者については、注目核種の放射化学的収率こそ低いものの、従来通りの方法で同様の実験が可能であることを示し、後者に関しては、食品中に含まれるカリウム40を用いれば、「放射性同位体を用いた元素の定量」をテーマとした生徒・学生実験が短時間に容易にできることを明らかにした。平成15年度の指導要領の改訂で、高等学校の「化学I」に放射性同位体が登場することを考えると、短時間で完了するこの種の実験は有益であり、今後、高等学校や大学において実践的研究に取りかかれるものと期待される。また、一連の研究に付随して、微分方程式について未習の学習者が放射平衡を理解するための一方法として、表集計ソフト(Microsoft,Excel)を用いた解析方法についても簡単な検討・報告を行った。なお、本研究に関連して8本の論文を発表した。
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