研究課題/領域番号 |
10558083
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
北田 敏広 (北田 敏廣) 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40093231)
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研究分担者 |
倉田 学児 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (90283506)
石坂 隆 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (50022710)
近藤 豊 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20110752)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 全球化学輸送モデル / バイオマス・バーニング / 東南アジア / ライトニング / オゾン / 酸性沈着 / 酸性雨 / 東アジア / バイオマス燃焼 / インドネシア / 広域大気汚染 / 化学輸送モデル / 地球規模大気汚染 / エアロゾル / NOx / SOx / アジア / 環境汚染 / 地球規模 / 積雲対流 / 雷光 / 数値解法 |
研究概要 |
温室効果気体の排出削減は21世紀にかけての重要課題であるが、深刻に受け止め大幅な化石燃料使用の削減を提案する国から、小幅な削減でとどめようとする国まで様々である。地球規模現象の予測の科学・予測のモデルにおける不確定性が、振れ幅の広い政策の提示につながっている面もあると考えられる。生態系の適応限界を超えるような地球環境の急激な破壊・変質を予測しふせぐために有効な政策を効果的に実施する必要がある。このためには、不確定性を少なくした、地球規模での人為および自然の化学物質の大気排出が対流圏大気の組成にどう影響するかを予測できる全球モデルの開発が重要である。本研究では、(1)発展途上国における化石燃料使用の急速な増加、(2)農耕に端を発する大規模な森林火災、(3)航空機による下部成層圏での化学物質の排出、(4)水田や家畜からのメタン等の人為的な微量化学物質の排出が、(5)雷放電による窒素酸化物排出、(6)植物起源の炭化水素排出、(7)海洋からのいおう化合物やハロゲン発生、(8)火山によるいおう化合物等の排出、(9)黄砂等の地表からの微粒子の発生など自然発生源との相互作用でどのようなことが生じうるかを模擬できる全球モデルの開発を目指し、特に(1)〜(6)、(8)を考慮できるモデルを開発した。輸送過程(移流・拡散・サブグリッド積雲対流)、化学反応(気相系、異相系、液相)、沈着(雲生成・降水生成に基づく湿性沈着、乾性沈着)の各プロセスを含む包括的なオイラー型全球モデルである。さらに、得られた全球モデルを用いてインドネシア、オーストラリア域でのバイオマス火災およびライトニングの大気化学に及ぼす影響について検討した。モデルは、NASAのTOMSオゾン分布に現れたバイオマス火災の影響等を再現することができ、その有効性を示した。
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