研究課題/領域番号 |
10558131
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石原 一彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90193341)
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研究分担者 |
岩崎 泰彦 東京医科歯科大学, 生体材料・工学研究所, 助教授 (90280990)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 中空系 / リン脂質ポリマー / ポリスルホン / セルロースアセテート / 血液適合性 / 溶質透過性 / 人工腎臓 / 人工透析 / 中空糸 / 血液透析 / 中空糸膜 / MPCポリマー / ポリマーブレンド / セルロース系中空糸膜 / ポリスルホン系中空糸膜 / 穴開け剤 / 湿式法 / 多孔質非対象膜 / 医用材料 / 生体適合性ポリマー / 自己組織化 / 生体膜類似構造 / タンパク質吸着 / 細胞粘着 |
研究概要 |
ポリスルホンやセルロースアセテートからなる中空糸膜表面の血液適合性を付与するととともに人工透析用中空糸モジュールの作製を行った。生体膜の構造に着目して分子設計された2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)をアルキルメタリレートと共重合させることによりMPCポリマーを調製し、ポリスルホンと溶媒中でブレンドし中空糸を作製した。得られた中空糸は非対称の多孔質構造を有しており、血漿タンパク質と比較して低分子化合物が有意に選択的透過することが確認された。また、中空糸表面上への血漿タンパク質の吸着が抑制された結果、長時間の透過実験においても溶液の透過量に大きな変化が認められなかった。このことは人工透析用中空糸として使用する際に、透析時間の短縮に,ながるものと期待される。また、セルロースアセテートを使用した系についても同様の手法により機械的強度、溶質透過性、血液適合性に優れた中空糸膜の創製に成功している。さらに、中空糸モジュールの試作にも取り組み、その成果は新聞等ですでに報告されるに至っている。
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