研究課題/領域番号 |
10559002
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柳澤 輝行 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90133941)
|
研究分担者 |
村上 学 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80302090)
助川 淳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30187687)
布木 和夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10172743)
末永 智一 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70173797)
小林 長夫 (小林 長一) 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60124575)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
|
キーワード | 一過性外向き電流 / Kv1.4チャネル / 不活性化ボール / アフリカツメガエルの卵母細胞 / 不活化時定数 / 不活性化からの回復時定数 / 不活性化機構 / K^+チャネル / Ca^<2+>チャネル / サブユニット / 遺伝子改変動物 / チャネル遮断機序 / 食塩感受性高血圧 / 電位依存性カリウムチャネル / 遺伝子改変 / 核膜孔蛋白質 / Znフィンガードメイン / 電位依存性カルシウムチャネル / 高血圧 |
研究概要 |
一過性外向き電流のKv1.4チャネルは4量体をなし、そのNタイプ不活性化は1、2または4つの不活性化ボールによってなされる。その定量的関係を、アフリカツメガエルの卵母細胞に発現した相同なキメラK^+チャネルによって検討した。全体としてK^+電流を不活化するのに要する時定数は、不活性化ボールの数が減少するにつれて延長した。しかし、不活性化状態から回復するまでの時定数は不変であった。不活性化ボールを2つまたは4つ持つK^+チャネルの不活性化に要する時間の比はそれらの不活性化ボールが独立してそれぞれのチャネルに存在すると考えられるK^+チャネルのものよりも小さい。これらの結果は、不活性化ボールがその受容部位に結合する際、陽性に荷電しているボール相互に何らかの(例えば、斥力のような)抑制作用があることを示唆する。 細胞内のイオンチャネルサブユニットである、電位依存性Ca^<2+>チャネルのβ3サブユニットのノックアウトマウスを完成させ、以下のようなサブユニット欠損による変化に関する知見を積み重ねた。1)β3ノックアウトマウスは末梢性痛覚の感受性が低下していること。ωコノトキシンやシルニジピンを脊髄腔に注入して比較検討して、この発現にはN型Ca^<2+>チャネルの機能低下が関与していることを示した。2)β3ノックアウトマウスは食塩を付加すると血圧が上昇すること。また週齢が増加すると肥満を示し血圧が上昇してくる。さらには大動脈肥厚も見られることも確認した。これらは、このマウスがいわゆる、生活習慣病の肥満と塩分感受性高血圧の併存するモデルの一つになりうることを示した。3)β3ノックアウトマウスは圧受容器反射がワイルドマウスに比べて著しく低下していること。
|