研究課題/領域番号 |
10600001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
井口 泰泉 横浜市立大学, 理学部, 教授 (90128588)
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研究分担者 |
長山 淳哉 九州大学, 医療短期大学部, 助教授 (90136466)
永沼 章 東北大学, 薬学部, 教授 (80155952)
原 彰彦 北海道大学, 水産学部, 教授 (40091483)
田辺 信介 愛媛大学, 農学部, 教授 (60116952)
梅園 和彦 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50183752)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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キーワード | 内分泌撹乱化学物質 / 環境ホルモン / 生殖異常 / 発生異常 / 野生動物 / 下水処理 / 内分泌攪乱化学物質 |
研究概要 |
環境中に放出された農薬、プラスチックの原材料、界面活性剤など、多くの化学物質(内分泌撹乱化学物質)が体内のエストロジェンと類似の作用を示し、鳥類、爬虫類、魚類などの野生動物種の性器異常、発生異常、個体数の減少、ヒトの乳癌、子宮内膜症、精巣癌の増加、精子数の減少を誘起している可能性が示唆されている。内分泌撹乱化学物質の環境中での存在量を調べ、動物及びヒトへの影響の把握とともに早急に対応を検討する必要がある。この研究は、ヒトを含めた動物の生殖・行動異常等の実体把握や内分泌撹乱化学物質の発生・生殖異常への関与を、学際的な協力体制のもとに解析することを目的としている。このため、この問題に対する研究者の関心を高めるとともに、社会へのアピールを行うため横浜で公開シンポジウムを開催した。動物学(井口、守、和田)の分野での、発生・生殖に対する内分泌撹乱化学物質の作用、水産学(原)分野で河川・海洋系でのビテロジェニンの利用、薬学(永沼)分野での環境残留物質の生態影響、農学・環境学(田辺、眞鍋)分野での海棲哺乳動物への影響把握、医学(森、長山)の分野で、胎児に対しての研究を円滑に行う体制作り、内分泌撹乱化学物質の作用機構(梅薗、佐藤)を分子生物学的に検討するネットワーク作り、下水処理過程でのホルモン様作用を調査するとともに、環境工学分野(松井)のネットワーク作りを行った。これらの研究によって得られた成果をまとめ、将来的な足がかりとする。このような学際的な研究体制は極めて希であるが、今後の環境問題の研究には、化学物質の製造、使用、環境放出、生物影響、汚染の阻止を一貫して考えるための学際的な協力が不可欠であり、そのモデルケースとなる。
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