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1998年9月台風7号による近畿地方を中心とした強風災害に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 10600002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究機関京都大学

研究代表者

松本 勝  京都大学, 工学研究科, 教授 (00026270)

研究分担者 林 泰一  京都大学, 防災研究所, 助教授 (10111981)
白土 博通  京都大学, 工学研究科, 助教授 (70150323)
田村 幸雄  東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
桂 順治  京都大学, 防災研究所, 教授 (20034340)
大熊 武司  神奈川大学, 工学部, 教授 (50078317)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
キーワード強風災害 / 台風 / 地形効果 / 内陸 / 歴史的建造物 / 被害調査
研究概要

1998年9月22日午後1時過ぎ,和歌山県田辺市付近に上陸した台風7号は,奈良盆地西部葛城・生駒山系を通過し,近畿地方を縦断しなから夜半に日本海へ抜けた.上陸時の中心気圧は約970hPaであり,従来の巨大台風に比べてそれほど大きな規模とは言い難いものの,奈良盆地および周辺のいくつかの気象官署で最大瞬間風速50m/sを超える強風が観測され,建物,鉄道,樹木や神社仏閣などの歴史的建造物に多大の被害を及ぼした.
本研究では,これらの経緯から被害状況の広域的な調査を実施すると共に,被害程度からの風速の推算,当時の気象状況の把握,建物被害率と風速との関連,地形による強風への影響,等について分担して調査研究を実施した.それらの概要は以下の通りである.
(1) 被害状況の調査
奈良盆地および大阪府南東部葛城・金剛山系,和歌山県紀の川流域,三重県伊賀盆地の被害分布と被害状況を上空より撮影した.とくに樹木の倒壊が河道に沿った風上側の山間斜面で顕著であり,地上付近の強風は地形の影響を強く受けたものと判断された.
奈良県下の公共機関(県庁出先機関,消防署,学校,など)を対象にアンケート調査を実施し,当日の被害の有無,被害発生時刻と風向などについて広域的なデータを得た.
(2) 風速の推算
道路標識,トラックの横転から現地の風速を推算し,約50m/s前後の値を得た.この結果は近隣の気象官署の観測値にほぼ匹敵するものであった.
(3) 当時の気象状況
奈良,和歌山,大阪,兵庫,京都,滋賀,福井,愛知,三重,岐阜,各府県の消防署
レーダー,アメダス気象観測データ
の収集を行い,台風通過前後の気象状況の変化の解析を行った.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松本 勝: "1998年9月台風7号による奈良盆地周辺の強風災害" 京都大学防災研究所年報. (発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 桂 順治: "台風9807号による強風災害について" 京都大学防災研究所年報. (発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 松本 勝: "9807台風による地形の影響を受けた強風特性と風害について" 日本風工学会誌. 79号(発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 林 泰一: "台風9807号による被害-特に住家被害について-" 日本風工学会誌. 79号(発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井 健: "台風9807号の気圧分布から計算した風速分布について" 日本風工学会誌. 79号(発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田 泰雄: "台風9807号通過時に消防署で観測された気象要素" 日本風工学会誌. 79号(発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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