研究分担者 |
岡 太郎 京都大学, 防災研究所, 教授 (90027243)
井上 新平 高知医科大学, 医学部, 教授 (20125826)
岡部 健士 徳島大学, 工学部, 教授 (10035652)
八木 則男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00027228)
松田 誠祐 高知大学, 農学部, 教授 (30036735)
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研究概要 |
1. 集中豪雨の特性と予測:気象衛星ひまわりの雲画像の移動と雲頂気温,地上レーダによる雨域移動と強度変化,地上雨量の分布,等を用いて集中豪雨の特性を解析した。 2. 洪水災害の特性および解析:国分川流域を対象として,出水解析・洪水氾濫解析を行い,災害のメカニズムと規模を定量的に明らかにした。その結果,今次の災害では計画規模以上の出水であったことがわかった。 3. 伝統的河川構造物の災害実態と治水効果:伝統的河川構造物の実態,過去の歴史的な資料(とくに霞堤と越流堤の工事記録)および浸水被害の資料に基づいて,河川災害としての側面から水害の実態を明らかにした。 4. 土砂災害の地形・地質学的特徴:土石流や斜面崩壊の発生場所は,四万十帯の低地丘陵地に集中しており,雨水が短時間に浸透し摩擦力を急激に低下させた結果,土壌が高速で崩壊・移動したことによるものであった。 5. 水害時における住民情報の有効利用:「水害時における情報伝達および対応行動」の一連の過程において,住民からの種々の情報を有効に活用する方策について,今回の高知水害を事例として検討した。 6. 水害GISによる都市型災害支援システム:浸水被害,産業形態別被害,交通機能災害,ライフライン被害等の基本的な空間情報を,地理情報システムの中に取りまとめ,一元的に取り出せる支援システムを構築した。 7. 水害による廃棄物発生の経済的・社会的要因:水害廃棄物の排出実態を詳細に調査することを通して,今次災害における被災実態と, 「家財」を「廃棄物」にした(できた)経済的・社会的要因を明らかにした。 8. 被災者のストレス障害:水害被災者のストレス障害に関して調査・研究し,被災地の住民の救済・援助に精神医学的側面から協力した。
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