研究課題/領域番号 |
10610029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
井上 順孝 国学院大学, 日本文化研究所, 教授 (80011386)
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研究分担者 |
岩井 洋 関西国際短期大学, 助教授 (30269956)
市川 誠 立教大学, 文学部, 助教授 (60308088)
磯岡 哲也 淑徳大学, 社会学部, 助教授 (90201920)
津城 寛文 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (30212054)
佐々木 裕子 白百合女子大学, 文学部, 講師 (60286888)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 宗教教育 / 情操教育 / 宗教意識 / 宗教系学校 |
研究概要 |
1.学生の宗教意識調査の結果:全国の大学・短期大学・専門学校のうち、73校を調査対象とし、10,941名の学生の宗教意識調査を実施した。調査は4月から6月にかけて行われ、10月にその結果を小冊子として刊行した。これによると、信仰をもっている人は、全体の7.9%、非宗教系学校では6.3%である。しかし、信仰はもたないが、神仏の存在は約2割が信じており、ありうるという人を含めると5割を越す。霊魂の存在になると、約6割に達する。日本人の宗教への関わりは、たんに宗教所属だけでは理解できないということが明らかになった。また、宗教への関心より、超常現象・オカルト・占いなどへの関心の方が、かなり高いこともわかった。 2.学生の宗教意識調査の日韓比較:韓国の研究者の協力を得て、国内の調査とほぼ同趣旨の調査を、韓国で実施した。調査対象は7大学、1,010名の学生である。日韓の調査結果を比較すると、宗教を信じている割合は、韓国人学生の方がずっと多く、45%にのぼった。信仰している宗教の内訳は、韓国ではキリスト教が約3分の2を占めるが、日本では新宗教が多く、それに次ぐのが仏教である。ただ、韓国でも家の宗教としては、仏教が最も多く、宗教所属に関する世代ごとの差が大きいようである。また、日本では宗教のイメージがかなり悪いが、韓国では宗教の必要性を感じている割合が高い。超常現象・オカルトなどへの関心は、日本同様高かった。宗教所属では大きな違いがあるものの、宗教や関連する事柄に関する意識には似通った面も見られる。今回の調査結果は、今後の比較錮査の足場としても、貴重なデータとなるであろう。 3.日韓研究者会合:韓国側から韓国での初等・中等教育における宗教教育に関する現状報告を得た後、討議を行なった。また、調査結果をふまえ日本と韓国における「宗教」イメージの遠いについても知見が得られた。
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