研究課題/領域番号 |
10610059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
並木 誠士 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (50211446)
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研究分担者 |
佐藤 美貴 三重県立美術館, 学芸員(研究職)
森 理恵 (森 理惠) 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
山岡 泰造 関西大学, 文学部, 教授 (50067576)
実方 葉子 泉屋博古館, 学芸員(研究職)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 風俗画 / 小袖 / 誰ヶ袖図 / 洛中洛外図 / 食風俗 / 室町時代 / 豊臣秀吉 / 酒飯論絵巻 / 狩野派 / 海北友雪 / 浴中洛外図 |
研究概要 |
本研究課題の最終的な目的は、衣・食などの風俗表現がどのように絵画化されているのかの検討を通して、近世絵画の特質を考えることであったが、三年間の調査・研究により、その目的はほぼ達成できたと考えている。 並木は、かねてより研究している酒飯論絵巻が近世初期風俗画の源流として位置づけうることを示し、また、織田信長・豊臣秀吉らが絵画を利用する際に風俗表現が積極的に導入され、それが近世絵画の特質を形成するひとつの要因になったことを指摘した。森は、服飾史研究の観点から描かれた衣裳を検討し、服飾に対する強い関心が近世絵画の根底にあることを実証的に示した。佐藤は、誰ヶ袖図に描かれた小袖の形状・文様を克明に追ってゆくことにより、近世絵画における衣表現の意味を考察した。また、実方による海北派の風俗画研究は、従来研究されなかった風俗画の多様な担い手について、あらたな展望を示した。 以上のような一連の研究は、代表者および分担者による研究発表、論文発表および報告書により公にすることができた。また、作品調査も、東京国立博物館、泉屋博古館、石川県立美術館などで積極的におこなっており、その成果は上記の研究に反映されている。
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