• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中世絵画における服飾の視覚イメージに関する史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610064
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美術史
研究機関金沢美術工芸大学 (2000)
国立歴史民俗博物館 (1998-1999)

研究代表者

丸山 伸彦  金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 助教授 (90183623)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード服飾 / 狩衣 / 束帯 / 背縫 / 有職故実 / 天正裃 / 歌舞伎 / 肖像画 / 装束 / 神服 / 小袖 / 東照宮 / 輪王寺 / 家康 / 家光 / 霊夢像 / 直垂 / 鳥帽子 / 鎧直垂 / 大紋 / 素襖 / 胴服
研究概要

申請者は、史実として認識されている服飾史上の諸点と画像に表現された視覚イメージとの齟齬について、美術史的視点から再検証を行う作業を進めてきた。この研究を通じて、有職故実の常識として定着している事々が、必ずしも画中においては忠実に表現されていないということが明らかとなった。また、今日一般化している有職故実の常識では捉えきれない形式の衣服が、画像資料・実物資料の双方に存在することも再確認された。これは従来、有職故実の問題を文献のみに依存してきたことに対する大きな反省点であり、今後はこの過渡段階における振幅の問題が重要課題として浮上してくることを指摘しておきたい。一方、服飾を描写する際の誤謬の問題に関しては、日常的な服飾として狩衣や水干が用いられなくなって後、その背面に本来あるはずのない背縫いの線を描いてしまう描例が急増しているという傾向を確認した。この過程で、研究分野によっては服飾の基本的な様式が誤認され、その誤謬が常識化しているという事象にも遭遇した。さらに、今回の研究と連関して直面した今日的問題として、現代の歴史イメージを規定しているテレビ番組や映画などの時代考証における誤りが増幅傾向にあることを確認した。映画やテレビにおける時代考証の問題は、中世絵画の視覚イメージの生成・変節段階で、誤謬が生成して定着していく過程に相通じる問題を包含し、今後の重要な課題となるものと思われる。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi