研究課題/領域番号 |
10610087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松田 隆夫 立命館大学, 文学部, 教授 (00035312)
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研究分担者 |
蘆田 宏 立命館大学, 文学部, 助教授 (20293847)
川端 康弘 北海道大学, 文学部, 助教授 (30260392)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 二次元運動と奥行き / 運動からの構造復元 / 放射運動の速度 / 拡大・縮小運動 / 運動残効 / 継時変位パタンの実体視 / 二次元的運動と奥行き / 拡大・縮小運動と奥行き / 放射運動の速度過大視 / 運動に伴う奥行き情報処理 / 一次運動と二次運動 / 立体視 / 三次元構造の知覚 |
研究概要 |
本研究は、二次元的な運動画像に基づいて三次元的な空間構造が知覚される現象を幾つかの実験条件のもとで観測し、三次元性の空間知覚の過程で実行される網膜像情報処理の性質について、実証的な知見を入手する目的で計画された。そのために最初、視覚系における運動情報を手がかりとした物体の三次元構造知覚に関する過去の研究を概観し、所定の実験環境の整備を行うとともに、運動からの三次元構造復元における境界分割過程と表面補完過程との関係についてすでに入手していた実験データの再検討を行った。あわせて、片眼運動情報と両眼運動情報の統合過程について検証するための指標として、二次元的画像の拡大/縮小運動への持続視が誘発する運動残効の現象を取り上げ、予備的観測を行った。次いで、輝度とコントラスト変調により規定される一次運動およびコントラスト変調のみにより規定される二次運動での放射運動に現れる見かけの速度の違いを観測し、一次運動の放射運動における速度過大視傾向と奥行き情報処理との関連について検討した。さらにこの実験について、運動速度の条件を増やし、かつ空間周波数勾配を加えた観測を実施した。以上の研究成果の一部はすでに学会報告を経ているが、このたび3年間の研究期間を終えるにあたって研究経過を全体的に検討し直し、『研究成果報告書』の報告1〜4に、「空間周波数勾配を含んだ放射運動での見かけの速度知覚」、「空間周波数勾配を含んだ拡大・縮小運動での運動残効」、「運動からの構造復元における境界分割過程への表面の補完過程が及ぼす影響」、「視覚系における運動情報を元にした物体の三次元構造の獲得」の表題でまとめた。なお、本研究課題と深く関連する実験結果の報告として、報告5・6に「継時変位するランダム・ドット・パタンのステレオ視に伴う相対的な奥行き方向と運動印象の観察」と「奥行き情報を伴うミュラー・リヤー錯視の観察」の二つを付け加えた。
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