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競技・テスト場面におけるパフォーマンスの促進/抑制と情動の関係性

研究課題

研究課題/領域番号 10610088
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験系心理学
研究機関関西学院大学

研究代表者

今田 寛  関西学院大学, 文学部, 教授 (60079613)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードあがり / 不安 / 情動 / パフォーマンス / 主観的成功感 / 因子分析 / 「あがり」
研究概要

本研究は,「あがり」を喚起する競技/テスト場面においてパフォーマンスを成功または失敗させる原因を明らかにすることを目的に行われた。具体的には,競技/テスト場面の中でもこれまで先行研究がほとんどなかった演劇,演奏場面におけるさまざまな感情状態がパフォーマンスに対する成功感に及ぼす影響について明確にした。
まず予備調査において,「あがり」状態を測定するための12項目からなる質問紙を作成した。ついで,「あがり」状態質問紙と多面的感情状態尺度を用いて,演劇,演奏場面における感情状態とパフォーマンスに対する主観的成功感の関係を探った。演劇場面(研究1)では,四年制大学の演劇サークルが行った6回の公演において演技前,中,後に質問を行った(n=21)。その結果,演劇場面では活動的快や他者への意識が成功感を上昇させ,認知的不安が成功感を低下させる原因となることが示された。また,認知的不安と生理的覚醒が同時に高まるとパフォーマンスに対する成功感が急激に下降するカタストロフィー現象もみられた。演奏場面(研究2)では,四年制大学の吹奏楽部が行った4つの公演において演奏前,中,後に質問を行った(n=41)。その結果,プレッシャーのあまりかからない練習時には生理的反応が成功感を増加させ,プレッシャーのかかる大きな大会では他者への意識が成功感を減じることが分かった。
本研究の結果と先行研究における知見との比較を行ったところ,要求される行動が自動的な運動である場合,認知的不安はパフォーマンスと関係しない可能性が考えられた。また,観客を評価者と見なすかどうかで,他者への意識とパフォーマンスとの関係が異なることも示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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