研究課題/領域番号 |
10610122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡辺 弘純 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30036412)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 人間の多様性 / 受容と排除 / 比較文化的研究 / 発達的検討 / 児童と青年 / 日本 / 中国 / 米国 / 人間の相違 / 受容と拒否 / 発達的研究 / 幼児・児童・青年 / 認知と受容 / 幼児・児童・生徒 |
研究概要 |
日本・中国・米国の小学校4学年、中学校1学年、高校1学年の児童生徒、計1288名を対象に、「自己と相違する他者の諸特徴」及び「他者と相違する自己の諸特徴」の認知と受容に関する調査を実施し、比較文化的発達的検討を行った。日本においては、幼児と大学生対象の調査を追加した。主な結果は次の通りであった。 1.一般に、相違する他者の諸特徴の受容は、日本の児童生徒の方が他国より容易であるのと対照的に、他者と相違する自己の諸特徴の受容においては、日本の児童生徒の方が他国より困難である。 2.日本では、自己と相違する他者の諸特徴の受容は、年長になるに伴って、次第に容易になる一方、他者と相違する自己の諸特徴の受容は容易にならないが、対照的に、他国では、他者と相違する自己の諸特徴の受容が年長になるに伴って容易になる。 3.自己と相違する他者の諸特徴の受容について、個人水準では、日本が他国より容易であるが、集団水準では、日本が他国より容易であるとは言えない。 4.日本では、他国と異なり、自己と相違する他者が集団外にいる場合よりも集団内にいる場合の方が、受容が困難である。 5.男性よりも女性の方が、自己と相違する他者の諸特徴の受容が容易であり、他者と相違する自己の諸特徴の受容が困難である傾向が認められる。 これらの結果は、集団主義対個人主義という従来のステレオタイプのみによっては説明できないことを示しており、日本の児童生徒の「希望」の喪失、複雑な文化の影響、集団的活動の経験の文脈で討論され得る。
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