研究課題/領域番号 |
10610131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
石川 利江 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (20222979)
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研究分担者 |
井上 都之 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00281254)
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70281251)
奥野 茂代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (90295543)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 介護者 / ストレスコーピング / コミュニケーション / 健康感 / ストレス / ネットワーク / 表出 / 在宅介護者 / 高齢者介護 / 在宅介護 / 高齢者 / 健康 / ソーシャルサポート |
研究概要 |
介護者のストレスに対するストレスコーピングの効果が3つの研究を通じて検討された。 まず、介護者のストレスコーピングを測定するための新たな尺度の開発が試みられ、妥当性、信頼性が確認された。今後様々な場面での活用が期待される。 次に、介護者のストレスコーピングのなかで、特に話をするという対処の有効性を検討するために基礎的実験をおこなった。対象は大学生で、自分のストレス状況について話すことあるいは書くことはその問題への受容度を高め、解決できる気持ちにさせることが明らかにされた。大学生を対象とした短期的効果について測定したものであるが、話すあるいは書くという自己表現をするコーピングが話し手にとって良い効果をもつ可能性が示された。 最後に、在宅介護者を対象としたコンピュータネットワークによる自己表現が介護者のストレスや健康にどのような影響をもつのかについて検討した。その結果、ネットワークに参加した介護者の主観的健康感は有意に改善し、非参加介護者の健康感は介護の継続の中で悪化していった。このネットワークに参加した介護者はストレスコーピングの点でも非参加介護者と有意差が見られるようになった。すなわち、介護者ネットワークに参加し自己表現することは健康感に良い影響を与えることが明らかになった。 以上のことから、ストレス状況において話すことや書くこといすれであっても自己表現するストレスコーピングを行うことは介護者の健康改善に役立てられる可能性を示すものと言える。
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