研究概要 |
6つの調査を実施し,分析・考察を試みた。 平成10年度の調査及び平成11年度の調査1では,女性青年のライフスタイルに関する調査を行った。調査項目は,平等主義的性役割意識,職業意識,社会態度,ライフスタイルに関する意識であった。女子大学生では就職と結婚を両立させたいとする者,女子短期大学生では専業主婦を選択する者が多かった。50〜60歳代までの職業継続意志の有無とライフスタイルや平等意識の間に一定の関連が見られた。 平成11年度の調査2及び平成12年度の調査1では,男子青年及び女子青年の育児観に関する調査を行った。調査項目は,育児への積極性,男女の性役割観,対児感情,男性への育児参加期待であった。男子青年及び女子青年のいずれでも,育児への積極性が対児感情と強く関連していることが示された。 平成11年度の調査3及び平成12年度の調査2では,女子青年の育児観に関する調査を行った。調査項目は,育児への積極性,男女の性役割観,対児感情,母親の養育態度であった。これらの調査でも,育児への積極性が対児感情と強く関連していることが示された。 今後は,育児への積極性及び対児感情について,より詳細な構造を明らかにし,その上で,それらの間の関連性,他の関連すると思われる要因との関連性を明らかにしていく計画である。
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