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ラテンアメリカ日系人の適応とアイデンティティに関する研究〜留学生の調査を通して

研究課題

研究課題/領域番号 10610143
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東海大学

研究代表者

角川 雅樹  東海大学, 外国語教育センター, 教授 (90188607)

研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード日系人 / ラテンアメリカ / 移民 / 留学生 / 精神保健 / アイデンティティ / 神経質調査表 / スペイン語 / MMPI / 神経質調査票
研究概要

当初の計画に沿い、4年間の総計で、男性45名、女性39名の、ラテンアメリカからの留学生に、MMP1のスペイン語版(ブラジルについてはポルトガル語版)と、神経質調査表のスペイン語版を施行した。上記テスト結果を個別にフィードバックする機会に、2〜3時間面接。現地諸国(アルゼンチン、メキシコ、ペルー、パラグアイ、ブラジル)における、それまでの生活体験と、日本に来てからの体験について話を聞き、資料の収集を進めた。また、必要に応じてその後何度か会い、継続面接を行なった。
心理テスト結果については、日本人との間にそれほど大きな違いがないことが判明したが、これはよく考えると、むしろ、日系人の日本人との近縁性を示している資料とみなすこともできる。日系人がそのパーソナリティにおいて、現地人より日本人に近いと考えられる面は、とくに神経質調査表に表れているが、ちなみに、日本の対人恐怖症状に似た困難を訴える人が何人かいたほどである。
日系人留学生においては、日系人労働者らと比べると、精神的に比較的安定しており、すでに社会における実績を積んできている、といった印象を受ける。一方で、面接資料を通じて明らかになったこととして、アイデンティティに関わる葛藤を抱えている点は、日系人一般と同様と思われる。
「現地では日本人とみなされ、日本では外国人とみなされる」と語る人も少なくない。これはわるくすると、「いずれの国においても外国人として扱われる」ということであり、この状況は、精神的葛藤や病理につながる潜在性を蔵しているといえよう。今回の調査を通じて、今後も日系人の精神的諸問題を継続調査することが、むしろ日本人の義務であるとの感を強くした。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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