研究課題/領域番号 |
10610170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
笹原 恵 (笹原 惠) 静岡大学, 情報学部, 助教授 (40237813)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 農民女性 / 女性労働 / 女性労働者 / ジェンダー / 家事労働 / 地域労働市場 / 家族 / 農業 / 農尼女性 / 性別職務分離 / パート労働者 / 司法構造 / 家族生活 / 賃金差別 |
研究概要 |
平成13年度は、本研究の最終年度であり、調査対象地としてとりあげてきた岩手県沢内村、長野県丸子町の農民女性の労働に関する補足的な調査を行ったうえで、データ整理、資料収集分析などを行い、最終報告書としてまとめた。 具体的には、(1)過疎山村である沢内村N地区においては、農家女性の労働に着眼したインタビュー調査を行い、世帯の生業と、女性の農業・兼業・家事労働とのかかわりについて分析した。多くの女性たちが家事労働を担いながらも、農業や兼業にも従事しており、多層的な労働生活を送っていることが明らかになった。また(2)同じ農村地域でありながらも、製造業の比率が高い「内発型工業地域」である丸子町においては、職場としてのA警報器で働く女性たちに焦点をあて、その労働(兼業)と農業、家事労働とのかかわりについて分析を加えた。丸子町においては、女性たちは家の生業や夫の起業(農業と零細規模の製造業を含む)に合わせた形で農業や自営業に従事していたが、子どもの出産養育期を含め、彼女たちは複数の職場(多くは製造業)で働き続けていた。 本研究の目的は、農民女性の労働生活をトータルなものとしてとらえ、それを地域労働市場の中に位置づけることにあったが、本研究期間においては、両フィールドにおける農民女性の労働をライフサイクル別に整理することを通し、女性の労働を、家族とのかかわりと、農業の社会的位置づけ、地域労働市場の特質(変容を含む)とのかかわりの中で考察することができた。
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