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日本の福祉国家類型の特質-家族福祉の国際比較を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 10610179
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関北星学園大学

研究代表者

イト ペング (ITO Peng)  北星学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (30285506)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード日本の福祉国家 / ジェンダー / 家族政策 / チャイルドケア政策 / 家族福祉 / 比較福祉政策 / 福祉国家 / 福祉レジーム
研究概要

本研究では、日本の福祉国家の特質を日本・オランダの家族政策(特にチャイルドケアに関する政策)の比較を通じて検討することを目標とした。日本の戦後における家族とチャイルドケアに関する政策の動向のパターンには政策的転換とさまざまな矛盾が見られる。それは、日本の福祉国家が常に、社会的、経済的、そして政治的要因に対応するように、社会政策を作成していることを読み取ることができる。また、戦後の日本の福祉国家は常に、一方で女性の労働の経済的必要性と、他方でさまざまな財政面と人口統計の要因を図りながら家族とチャイルドケア政策を作成してきた傾向が見られる。
本研究においてチャイルドケア政策の分析をすることによって、いかに女性が日本の戦後における経済的発展のうえで、調整的な役割を果たしてきたのかを明らかにすることができた。そして、また、近年における社会的人口動向の面における変化で女性の福祉国家の再構築における位置付けがさらに重要になっていることが分かる。そして、オランダの最近の家族とチャイルドケア政策の比較から、このような女性と福祉国家の再構築との関連が日本だけでなく、世界的に普遍的な状況であることもわかった。
最後に、日本・オランダの比較を通じて保守的で非常にジェンダー化している福祉国家が直面している矛盾を明らかにすることができた。日本では、性別役割分業がそれを維持してきた福祉国家レジームに少子化や女性の労働、家族、そして結婚に対する意識的変化を通じてさまざまな形で圧迫している。これに対して日本の福祉国家は今後も福祉(特に子供と老人の社会ケア)の拡大に力を入れなければならないであろう。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] Peng, Ito: "A Fresh Look at the Japanese Welfare State"Social Policy and Administration. 34巻(1). 87-114 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] イト・ペング: "日本型福祉国家におけるキャッシュとケアと女性の市民権-家族政策のジェンダー議論を手がかりに-"海外社会保障研究. 127号. 24-37 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng, Ito: "Child Care and Welfare State Restructing: Gender and Entitlement at the Crossroads"London: Routledge. 280 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng, Ito: "Family Policy and Child Care"London: Routledge. 250 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng,Ito: "Japan: the Consequence of Weak Feminism in Rianne Mahon and Sonya Michel (eds)."Child Care and Welfare State Restructuring: Gender and Entitlement at the Crossroads, (London: Routledge). (forthcoming).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng,Ito: "A Recent Child Care Reform in Japan in Boje, Thomas and Leira, Arnlaug (eds.)"Family Policy and Child Care, (London: Routledge). (forthcoming).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng,Ito: "A Fresh Look at the Japanese Welfare State"Social Policy and Administration. 34(1). 87-114 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng,Ito: "Nihongata Fukushi Kokka ni Okeru Cash and Care to Josei no Shiminken: kazokuseisaku no gender giron wo tegakari ni"Kaigai Shakai Hosho Kenkyu. No.127. 24-37 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Peng,Ito: ""A Fresh Look at the Japanese Welfare State""Social Policy and Administration. 34巻(1). 87-114 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] イト・ペング: "「日本型福祉国家におけるキャッシュケアと女性の市民権-家族政策のジェンダー議論を手がかりに-」"海外社会保障研究. 127号. 24-37 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Peng,Ito: "Child care and Welfare State Restructuring:Gender and Entitlement at the Crossroads"London:Routledge. 280 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Peng,Ito: "Family policy and Child Care"London:Routledge. 250 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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