研究課題/領域番号 |
10610181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 佛教大学 (2001) 北海道浅井学園大学 (1998-2000) |
研究代表者 |
阿部 祥子 佛教大学, 社会学部, 教授 (10060667)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 夫婦小舎制 / 児童自立支援施設 / 北海道家庭学校 / 岡山県立聖徳学校 / 住まいと生活 / 建物の図面 / 全国職員アンケート調査 / 処遇 / 岡山県立成徳学校 / 全職員アンケート調査 / 生活環境 / 住まい / 生活 |
研究概要 |
本研究は、「児童自立支援施設(旧教護院)における夫婦小舎制の展開」を<もの>を通して把握しようとするものである。建物をはじめとする居住環境は<もの>であるが、日々の<生活>や<教育>を具体的に支えており、処遇をこれまでとは異なる観点で捉えることができる、という視点に立っている。方法の一つは、北海道家庭学校と岡山県立聖徳学校を事例に、旧・現職員に建物図面を示し、そこでどのように生活してきたのかを聞き取り、それを図面に整理し、実態の把握を行った。二つには、事例を踏まえ、全国の児童自立支援施設に働く職員を対象に、援助形態や職種などの基礎項目及び労働状況、職場の人間関係、児童生活状況などに対する意識を中心にしたアンケート調査を行い、夫婦小舎制と他の指導形態との違いを把握した。 結果、対象施設で見る限り、家庭のLDに相当するホールは、食事やくつろぎ、勉強など、生徒のあらゆる生活の場であると共に就寝する場にもなっており、想定される機能とは異なる使い方がされていた。また生徒居室や配膳室は、生活自立を援助するには狭いこと、湿気や夏の暑さなどの衛生面、トイレや浴室が死角になる、などの問題があり、職員家族にはプライバシーが確保しにくい、狭いなどの問題がみられた。が、多くの職員は、良好とは言えない居住環境の中で、夫婦小舎制を肯定的に捉えていた。後者からは、夫婦小舎制に勤める職員の方が、仕事に積極的なモチベーションを持ち、児童から直接励まされたり慰めを受けることが多い、などの結果を得た。 児童自立支援施設の目的を精査し、夫婦小舎制にふさわしい居住環境作りのあり方を再検討し、問題を抱える生徒にとってだけでなく、働く職員とその家族にも「生活の場と実感できる場」としていく必要性が強く存在する。
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