研究課題/領域番号 |
10610208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
加藤 薗子 (加藤 蘭子) 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70066413)
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研究分担者 |
藤松 素子 仏教大学, 社会学部, 助教授 (40261721)
石倉 康次 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40253033)
桜谷 真理子 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (50288619)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 介護サービスの値 / 福祉マンパワー対策 / 直行直帰 / 登録ヘルパー / 教育・研修制度 / ホームヘルプサービスの専門性 / 介護保険制度 / 介護問題 / サービスの画一化 / ホームヘルプの専門性 / スーパーバイズ体制 / チームワーク / 高齢社会と介護問題 / 福祉マンパワーの確保 / 介護サービスの質 / 登録ヘルパーの専門性 / 教育・研修体制の確立 / ヘルパー研修の選択性・少人数制 / サービス供給体制の整備 / 福祉マンパワー / 介護の質 / ホームヘルプ労働 / 福祉人材養成 / 専門性 / 教育・研修体制 / 「直行・直帰」型 |
研究概要 |
本研究は、21世紀の本格的な高令社会を目前にますます深刻化する「介護問題」に対して、在宅介護サービスの担い手である福祉マンパクーとしてのホームヘルパーは如何にあるべきか、また、その専門性を確立し、高令者・利用者に質の高い介護サービスを提供するための教育・研修体制のあり方を明らかにすることを目的としている。 その対象とする中心的課題は、今日の社会福祉サービス供給主体多元化の下でのホームヘルパーの雇用形態の多様化、とりわけ雇用・身分保障や、介護サービスの専門性の保障もない不安定な「登録ヘルパー」が急増している事実に焦点をあて、その登録ヘルパー問題の現実と課題を明らかにすることである。この課題にむけて二つの調査を実施した。「登録ヘルパーの労働実態に関する調査」(1998年度実施)と「登録ヘルパーの研修体制に関する聞きとり調査」(1999年度実施)がそれである。 登録ヘルパーの労働実態調査(865名の有効回答)からは、低賃金、雇用の不安定性、社会的評価の低さと利用者の無理解、「直行直帰」型就労によるコミュニケーションの欠如と孤立感など、様々な悩み・不安を抱えつつも、一方で、多くのヘルパーが仕事の継続意思と教育・研修保障への期待の高さなど、高い労働意欲をもつことが明らかにされた。また、研修体制に関する事例調査では、今後の教育・研修制度の体制・あり方と検討するうえで、多くの和変を得ることができた。 しかし、2000年4月に導入・実施の介護保険制度の影響は大きく、ホームヘルパーの労働条件・労働環境を激変された。登録ヘルパーも例外ではない。今後、介護保険制度と登録ヘルパーのあり方、その位置づけに関する研究への新たな取りくみが求められている。
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