研究概要 |
本研究は,日本が産業国家として成長する過程において,女性の果たした役割を産業教育史と関連づけて実証的に研究することを目的とし,(1)思想的研究,(2)制度的研究,(3)実態的研究,という3本の柱を立てて作業を進めた。歴史的研究として実証性の高い成果を得るため,特に国立公文書館に所蔵される戦前期の文部省関係簿書や,国立国家図書館に所蔵される関係資料の収集に力を注ぎ,考案を進めた。 その成果は,甲南女子大学の紀要に発表するとともに,学術書として一書にまとめ,自費出版をした。その内容は以下の6章構成となっている。 (1)女性労働に見る近世と近代 (2)蚕糸業に見る技術教育の変ぼう (3)卒業社会の良妻賢母論と女性の職業 (4)婦人職業問題と女性解放論 (5)女子産業教育機関の施設状況 (6)世界の中の女子産業教育
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