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一般教育カリキュラム改革の大学組織構造へのインパクトに関する研究-アメリカとの比較を通じて-

研究課題

研究課題/領域番号 10610294
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

西野 文 (吉田 文 / 西野(吉田 / 文)  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10221475)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード一般教育 / 高等教育 / カリキュラム
研究概要

本研究は、日本大学における一般教育の構造を、アメリカのそれとの比較で明らかにすることを目的としており、そこでの知見を要約すれば以下の通りである。
(1)アメリカの学士課程カリキュラムは一般教育、専攻、自由選択の3つの部分から構成され、そのうち一般教育がリベラル・エデュケーションの伝統を引くもっとも中核的な部分と見なされている。歴史的には、専攻が最も遅れてやってきた部分であるが、現在では最も有意な地位にある。(2)一般教育を支える理念は幅広さと一貫性であるが、その2つの理念が両立する事は、配分必修制という科目選択の構造、同じ学問分野の教員組織であるデパートメント制をとる大学の組織構造の点から困難である。しかし、この理念の両立を巡って、アメリカのカリキュラムは改革されてきた。(3)一般教育は、大学教育の開始段階におかれているため、正規の大学教育ではないリメディアル教育によって一部が代替されるという問題を抱えており、近年その傾向は増大している。(4)リベラル・エデュケーションの伝統は、他方では、ハイ・カルチャーとの関連で、近年のマルチカルチュラリズムの中で文化論の標的とされている。(5)学士号であるBAとBSとはその成立の歴史的経緯を異にするが、現在でも、たとえばコンピュータ・サイエンスの学士号をBAとBSとして異なるカレッジで発行していることにみられるように、リベラル・エデュケーションとは、BSではないという一線が画されている。
これらにもとづき、玉川大学出版社より翻訳書を出版するとともに、4本の論文を執筆した。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] 吉田文: "教養教育のカリキュラムとは何か.アメリカの場合."高等教育研究叢書. 48. 28-38 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉田文: "アメリカの大学と高校の接続.リメディアル教育と一般教育"高等教育研究. 2. 223-245 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉田文: "自己教育力形成のためリメディアル教育.アメリカからのインプリケーション"大学教育学会誌. 21.1. 9-13 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉田文: "アメリカのおける一般教育の構造.幅広さと一貫性のパラドックス"大学論集. 30. 141-156 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉田文(杉本祐美子と共訳): "教養教育の系譜-アメリカ高等教育にみる専門主義との葛藤-(翻訳書)"玉川大学出版部. 246 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aya YOSHIDA: "What is General Education Curricula? -In the case of the US Universities-"Reviews in Higher Education. 48. 28-38 (1998)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aya YOSHIDA: "The Articulation between Universities and high Schools in the US -From the Perspectives of Remedial and General Education-"Japanese Journal of Higher Education Research. 2. 223-245 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aya YOSHIDA: "Remedial Education for Self-directed Learning -Implication from case of the US-"Journal of the Liberal and General Education Society of Japan. 1 No.1. 9-13 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aya YOSHIDA: "The Structure of General Education Curricula in the US Universities -The Paradox between Breadth and Coherence-"Research in Higher Education. 30. 141-156 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aya YOSHIDA and Yumiko SUGITANI: "Kyoyo Kyoiku no Keifu-Amerika Koto-kyoiku ni miru senmonsyugi tono katto (Tanslatio of selected papers of Sheldon Rothblatt, (English title for Japanese Translation) The Battles for Liberal Education in the Unites States History)"Tamagawa University Press, December. 246 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉田 文: "アメリカの大学と高校の接続.リメディアル教育と一般教育"高等教育研究. 2. 223-245 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文: "自己教育力形成のためのリメディアル教育.アメリカからのインプリケーション"大学教育学会誌. 21.1. 9-13 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文: "アメリカにおける一般教育の構造.幅広さと一貫性のパラドックス"大学論集. 30. 1-15 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文(杉谷祐美子と共訳): "教養教育の系譜(翻訳書)"玉川大学出版部. 246 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文: "教養教育のカリキュラムとは何か" 高等教育研究報告. 48. 28-38 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文: "アメリカの大学と高校の接続-リメディアル教育と一般教育-" 高等教育研究. 2. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田 文: "「自己教育力」形成のためのリメディアル教育-アメリカからのインブリケーション-" 大学教育学会誌. Vol.21,No.1. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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