研究課題/領域番号 |
10610312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
山本 匡 国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 助手 (40262381)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 世界社会 / グローバリゼーション / 社会的複雑性 / コンポジット・モデル / 社会シミュレーション / 基本的人権 / 世界共同体 / 国際政治学 / 自律分散社会 / 社会システム / 政治システム / 複雑系 / カオス / 自由主義 / 政治過程 / 意思決定プロセス |
研究概要 |
本研究は、グロバリゼーションの進行する中での世界規模での政治社会変動の分析と予測及び新たな世界社会モデルの構築を目標として、情報文化及び社会・政治文化の調査から情報システムの構造と過程、社会構造、政治過程の性質等を抽出しモデル化することでコンピュータシュミレーションを行い、情報文化を取り込んだ仮想社会を再現し、多様性を保持しつつ優れた社会知能を実現する社会・政治知能システムの構築を行なった。そこで、(1)社会構造の変動過程と変動条件に関する一般モデルの構築を行ない、特に不完全情報と複雑性を基礎とする社会変動仮説を得た。また、(2)複雑性モデルにおける社会生成の条件を考察し複数の仮定を得た。これらの基礎として(3)社会的複雑性の研究を行ない社会現象と社会構造の生成に関する複雑性についての概念構築とモデル化を行なった。それに基づき、(4)社会における情報システムの構築に関する諸条件を得た。(5)これらの条件に基づきモデル構築を行ないシミュレーションシステムを構築し、そのための基礎データ・クリエィティングを行なった。とりわけ文化境界データの意味付とあらたな価値生成のデータ化によって、グローバルコミュニティの生成シミュレーションを可能にした。これらのデータベースとデータ・クリエィティング・パッケージによって、オプション選択型のビジュアル・シミュレーション・システムを構築した。今後は、数理モデルの洗練化、大規模データベースの構築、国際政治情報パッケージの導入を行ない、World Community及びWorld Societyの生成過程に関するモデル化を行なうための国際共同研究が予定されている。
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