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内蒙古細石器文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610391
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関東京大学

研究代表者

大貫 静夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)

研究分担者 西秋 良宏  東京大学, 総合博物館, 助教授 (70256197)
佐藤 宏之  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (50292743)
研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード内豪古 / ホロンバイル / 細石器 / 内蒙古
研究概要

本研究課題の目的は中国内蒙古自治区の各地で戦前に採集され、現在東京大学に所蔵されている、細石器資料の整理と分析、研究である。
ホロンバイル地区の細石器資料の総括的整理を進め、地点ごとの共通点、差異点を抽出し、後期旧石器時代末期以来の時期的な変遷を推定した。周辺のザバイカル地区とも連動した動きをしていたことが分かる。
シリンゴル地区の細石器では、同地区に属するドロンノール採集の細石器の整理作業をおこなった。ホロンバイルとは全く異なる、華北後期旧石器時代細石刃石器群の末裔としての石器群である。華北や遼西の新石器文化と関係する、歴史的な意味もまったく異なる、新らたに出現する石器群であることが明らかとなった。
以上のように、現在では同じ内蒙古自治体に属するホロンバイル地区とシリンゴル地区の細石器文化は同じく完新世まで下るが、その歴史的な背景がまったく異なる細石器文化であることが明らかとなった。
このような作業と平行して、周辺地域との比較研究も進めた。主な成果は次の二点である。
日本とのかかわりでは、日本列島と大陸に類似した石器製作技術が存在する場合にそれをどう理解するかについて、従来の伝播論的理解ではなく、行動論的に理解すると別の視野が開け、類似した条件下での類似した適応戦略との理解が可能であるとの見方を提出した。
また、ユーラシア全体を見渡した場合、押圧剥離による石刃剥離技術は特殊なものであり、西アジアに登場する時間が東アジアより新しいことから東アジアの細石刃石器群にその由来が求められるのではないかという視点を提起した。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 大貫 静夫: "中国北方の新石器文化"東洋学報. 81-2. 95-96 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西秋 良宏: "前期旧石器時代と押圧剥離"歴史評論. 617. 100-107 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大貫 静夫: "東北アジアの考古学"同成社. 279 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ONUKI Shizuo: "Neolithic cultures in North China"TOYO-GAKUHOU. 81-2. 95-96 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIAKI Yoshihiro: "Early Palaeolithic age and Pressure Debitage"REKISHI-HYOURON. 617. 100-107 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ONUKI Shizuo: "THE ARCHAEOLOGY OF NORTH EAST ASIA"Doseisha. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大貫 静夫: "東アジの土器の出現"縄文世界の一万年. 32-33 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫 静夫: "中国北方の新石器文化"東洋学報. 81.2. 95-96 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫 静夫: "東北アジア先史社会の変容と極東の成立"日本考古学協会1999年度大会研究発表要旨. 7-8 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 宏之: "中国・朝鮮半島の旧石器時代と日本"岩宿発掘50年の成果と今後の展望. 37-45 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫 静夫: "東北アジアの考古学"同成社. 279 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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