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加茂岩倉遺跡出土品を中心とした同笵銅鐸の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610399
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関独立行政法人国立博物館京都国立博物館

研究代表者

難波 洋三  京都国立博物館, 学芸課・考古室・室長, 研究員 (70189223)

研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード銅鐸 / 同笵 / 弥生時代 / 難生時代
研究概要

本研究の成果は、以下のように要約できる。
1.2003年3月現在、難波が検出確認した同笵銅鐸の総数は32組86個で、本研究によって、1960年段階の5倍余り、1979年段階の2倍余りに、同笵銅鐸の確認例が増えた。
2.同じ鋳型からこれまで最多の7個の同笵銅鐸を製作した例を検出し、石製鋳型を使った場合、7個の同笵銅鐸の製作が可能なことを明らかにした。
3.傷んだ鋳型の文様を全面的に彫り直して、鋳型を再生使用した例を初めて検出した。
4.同笵銅鐸が菱環鈕式ですでに作られており、外縁付鈕式では、基本的にすべての鋳型で同笵銅鐸が作られたこと、従来の推定とは異なり、鋳型の素材の石から土への変化に先立って同笵銅鐸が作られなくなることを明らかにした。
5.補刻は外縁付鈕2式で出現し、以後多用されること、文様が凸の鋳掛けは扁平鈕式新段階で出現することを明らかにした。
6.同じ組の同笵銅鐸では舞の型持の大きさや形が類似していることから、同じ組の同笵銅鐸は比較的短期間で作られたことを明らかにした。
7.銅鐸の製作総数の新しい算出法を考案し、現在知られている数の少なくとも3倍以上の銅鐸が製作されたことを明らかにした。
8.銅鐸鋳型の構造とその変化を明らかにした。
以上、本研究による主要な成果を記した。本研究によって、同笵銅鐸に関する知見は飛躍的に増加し、多大な成果を上げることができた。今後、本研究の成果を基礎として、弥生時代の地域間関係や遠距離の地域間の交流のありさまなどについて、より深化した議論が可能になるものと期待できる。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 難波洋三: "近年の銅鐸研究の動行"銅鐸と邪馬台国. 19-81 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "同笵銅鐸の展開"シルクロード学研究叢書. 3. 11-26 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "八王子銅鐸の位置づけ"シンポジウム「銅鐸から描く弥生社会」予稿集. 69-76 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "銅鐸"八王子遺跡 考察編. 75-83 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "八王子銅鐸の位置づけ"銅鐸から描く弥生時代. 74-96 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "井向1号銅鐸の位置づけ"辰馬考古資料館考古学研究紀要. 3(未定). (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "銅鐸の調査と工房復元"奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター 埋蔵文化財特別研修 生産遺跡調査課程. 42-65 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "小銅鐸(大阪府茨木市東奈良遺跡出土)"日本歴史. 618(口絵). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "千両出土銅鐸(犬頭神社蔵)"新編豊川市史. 5. 244-249 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 難波洋三: "八王子銅鐸の位置づけ"銅鐸から描く弥生社会. 69-76 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 難波洋三: "同笵銅鐸の展開"シルクロード学研究叢書. 3. 11-30 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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