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中世期漢字音研究史解明に向けての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610407
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関筑波大学

研究代表者

湯沢 質幸  筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (90007162)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード漢字音 / 中世 / 韻書 / 聚分韻略 / 三韻声彙 / 中世期漢字音 / 三音通考 / 韻略 / 呉音 / 漢音 / 唐音 / 万福寺 / 韻学 / 韻鏡
研究概要

本研究においては、3年間の前半は資料の調査により多くの力を注ぎ、後半はそこで得た知見をもととして、当初の目標達成に向けて資料の分析やデータの物語るものの考察に向かった。その経過を含めてその成果をまとめると、おおよそ次のようになる。
(1)中世漢字音研究書にはどのようなものがあるか、これを明らかにするために、日本各地の図書館や寺院・神社等を訪問し、漢字音研究書の発掘と調査を3年間に渡って行った。その結果、本3年度において、その数も量もきわめて膨大であること、したがって容易に調査を隅々まで行き渡らせることができないことなどが分かった。
(2)(1)に述べた資料の膨大さは、安易な心構えだけでは研究に進展が望めないことを意味しているものの、一方では今後におけるこの分野の研究のさらなる発展を約束するものであることを物語っていること、そして、それらの資料を吟味してみると、実際その中には中世漢字音研究史解明において有用な資料の数多くあることなどを知り得た。
(3)膨大かつ有用な資料がある中で、中世漢字音研究史上最重要課題の一つである朝鮮韻書の日本韻書への影響の有無について、ソウル大学校所蔵の『三韻声彙』と三重韻本『聚分韻略』との比較を通してみると、『聚分韻略』への『三韻彙』の影響はないと言ってよいこと、ただし、現段階においては皆無とは断言しきれないことなどを明らかにすることができた。
(4)上記貴重資料の公表・公刊の可能性を探った結果、近い将来におけるその実現に向けての基盤を得ることができた。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本における中国語"世界の言語問題. 6. 1-35 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本・新羅間における使用言語"日本学報. 43. 319-329 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "近世儒学における唐音"国語論究. 8. 352-373 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "日本人と漢字"SCIENCE of HUMANLTY BENSEI. 31. 130-138 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本人と外国語"勉誠出版. 233 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Chinese in the Ancient Age"World Problem of Language. 6. 1-35 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Language between Ancient Japan and Korea"The Korean Journal of Japanology. 43. 319-329 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Toin (**) of the Jugaku (**) in the Early Modern Age"Kokugo-Roukyu. 8. 352-373 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Japanese and Chinese Chracters"Science of Humanity Bensei. 31. 130-138 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Anciet Japanese and Foreign Languages"Benseisyuppan. 1-233 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "近世儒学における唐音-荻生徂徠を中心として-"国語論究・国語史の新視点. 8. 352-373 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本人と外国語"勉誠出版. 233 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 湯沢 質幸: "古代日本・新羅間における使用言語"日本学報. 43・別冊. 123-137 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本における中国語" 世界の言語問題. 6. 1-10 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 湯沢質幸: "古代日本の文字世界-熱気に包まれて-" しにか. 10・4. 1-3 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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