研究課題/領域番号 |
10610413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
屋名池 誠 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (00182361)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 文字配列方向 / 書字方向 / 縦書き / 横書き / 右横書き / 左横書き / 横転縦書き / 行うつり |
研究概要 |
1.日本語は、縦書き・横書き両方が可能であるという、世界的にもめずらしい表記システムをもつ言語である。もともとあったのは縦書きで、横書きは江戸時代末期・明治時代初期に生じてきたものである。西欧との接触により、多くの文物が取り入れられる中で、(画面に)水平な文字配列や(在来の右から左へという方向に対し)左から右へという方向の文字配列が必要な場合が生まれたからである。この必要によって、横書きのほか、横倒しの縦書きや、右方向へ行がかわってゆく縦書きなども生じたが、みな明治末期までには横書きにとってかわられた。 2.横書きには、ほぼ同時に、それぞれ使用者が異なる、右横書きと左横書きが生じた。その後両者の使い分けの条件は、使用者によるものジャンルによるちのなど順次変わっていったが、結局、平面上レイアウトで果たす役割は同じであるため、昭和23年ころまでに、(アラビア数字との共存などの点で)より効率的な、左横書きに統一された。 3.横書きであることが必要な用途、縦書きするのがふさわしい用途のほか、どちらであってもかまわない用途がある。こめ第3の用途には長い間縦書きがもちいられてきたが、次第に横書きに取って代わられつつある。近い将来、日本語の書字方向は縦書き:無標横書き:有標という現在の体制から横書き:無標縦書き:有標という体制に変わるものと予想される。
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