研究課題/領域番号 |
10610435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石川 透 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (30211725)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 奈良絵本 / 絵巻 / 調査 / 撮影 / 図書館 / 博物館 / 筆跡 / 浅井了意 / パソコン / デジタルカメラ / 美術館 / 御伽草子 / デシタルカメラ |
研究概要 |
『奈良絵本の基礎的研究』は、平成10年度から平成13年度にわたる、奈良絵本の基礎的研究の成果をまとめたものである。科学研究費補助金は、日本各地の図書館・美術館・博物館に所蔵される奈良絵本の調査と撮影に主に使用された。その調査を基礎資料として、各地の奈良絵本を比較した。すると、奈良絵本・絵巻の中に、同じ筆跡を有するものが相当数存在することが明らかになった。奈良絵本・絵巻は、詞書きを書く人間が署名することがきわめて少ないために、その筆跡が誰のものであるのかを決めることは難しい。しかし、私が日本文学作品が記された写本等と比較した結果、浅井了意と朝倉重賢が奈良絵本・絵巻の詞書きを書いていることが判明した。それ以外にも、奈良絵本・絵巻の筆者は存在しているが、名前までは明らかにできなかった。また、奈良絵本には、絵草紙屋と呼ばれる店の大福帳が貼り込まれていることがあり、それらの調査も行った。これらの研究により、奈良絵本・絵巻が、絵草紙屋の依頼で製作され、販売されていた様子が具体的に明らかになった。本書は、それらの成果を、私が個別に発表した論文を集成したものである。まだ、調査が途中のものもあるが、奈良絵本の筆跡による分類は、完成しつつある。奈良絵本・絵巻には、まだ調査が行われていないものも多数存在している。今後も、さらに調査地を増やし、さらには新たな奈良絵本の存在を確認して、奈良絵本の基礎的な分類を行い、研究を発展させたいと考えている。
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