研究課題/領域番号 |
10610445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
東 英寿 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (90218686)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 歐陽脩 / 北宋 / 古文復興 / 科挙 / 行巻 / 歐陽文忠公集 / 歐陽脩研究論著目録 / 宋代 / 『歐陽文忠公集』 / 古文 / 南宋本『欧陽文忠公集』 / 天理本 / 周必大 / 欧陽脩 / 欧陽脩研究論著目録稿 / 古文運動 / 科挙制度 / 尹洙 / 宋金元文学批評史 |
研究概要 |
この3年間は、次の3つをテーマに研究調査を進めた。 (1)北宋の古文復興と科挙との関連の考察 (2)北宋の古文家・歐陽脩の研究 (3)1945年から1999年までの歐陽脩研究論著目録の作成 (1)については、先ず上海復旦大学編『宋金元文学批評史』(上海古籍出版社、1996年)の北宋、南宋部分の翻訳、注釈の作業に取り組んだ。これによって、宋代の文学情況の概観を把握した。更に、「北宋初期における古文家と行巻-科挙の事前運動より見た古文復興の展開について-」と題して、日本中国学会報第51号に論文を発表し、科挙の事前運動である行巻という風習と、古文家との関連を考察し、古文復興における行巻の役割という新しい視点を提出した。(2)については、北宋の古文復興を考察する上で、極めて重要な地位を占める歐陽脩について、多面的視点から考察を進めた。この3年間に作成した歐陽脩に関する論文は7本に及び、この研究の中核をなすものとなった。とりわけ、南宋本『歐陽文忠公集』の版本調査においては、日本(天理図書館、宮内庁書陵部)のみならず、中国(中国国家図書館)、台湾(台湾国立中央図書館)の南宋本の書籍を入手し考察を行い、その成果を上海復旦大学主催の国際学会"宋代学術研討会"(2000年3月29日〜31日、於上海)で発表した。(3)については、以前発表していたデータと今回収集したデータを整理して、1945から1999年までの50年間の、日本、中国、台湾における歐陽脩研究を網羅した論著目録を作成した。 以上を通して、歐陽脩を中心とした北宋の古文復興と科挙との関連を総合的に考察した。
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