研究課題/領域番号 |
10610457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
仁科 弘之 埼玉大学, 教養学部, 教授 (20125777)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 意味解釈手順 / 意味モデル / 運動部位 / 回転式 / 形式意味論 / 行為動詞 / 個体集合 / 動作 / 行為関数 / 運動複合体 / 内容点集合関数 / 回帰移動関数 / 他動行為 |
研究概要 |
形式意味論のモデル理論に基づき、動作文の認知的な意味解釈理論構築のための基礎研究を行った。 1.行為を時空間上の実体として扱う意味モデルを提案した。 (1)モデル意味論で扱われる個体を時間変異可能な体積に拡張し、集合で表現した。 (2)集合としての個体の部分集合をもちい、動詞で名づけされた行為の各区間における運動部位を抽出した。 (3)これらをもちいて行為複合体を時空間上に記述した。 2.行為の時空間モデルに基づく動作動詞の解釈理論の試案を提案した(Nishina'98)。 (1)動作動詞を定義するために、個体の各運動部位に継時的に言及できる素性連鎖を導入した。 (2)任意の行為複合体にどの動作が含まれるかを、素性連鎖をもちいて決定するアルゴリズムを提案した。 (3)このアルゴリズムを反映する意味解釈規則群を提案した。 3.行為モデルを精密化するためワイヤフレームモデルを提案し、その可能性を検討した(Nishina'00 to be published)。 (1)個体の骨格をワイヤフレームで表現し、その動作を回転式複合体で表現するアルゴリズムを提案した。 (2)この動作を軸付き個体関数に変換することで動作図がえられた。 (3)これに数個の操作を加えたものを動作動詞の定義素性連鎖と比較することで、その動作がその名前の動作であるかを決定できることを確認した。 (4)この新しい解釈手順は、従来のモンタギユー文法における固有名詞の内包計算を改編することで導出可能であることを確認した。 (5)この枠組みは有効性が高く、今後の発展が期待される。 なお、2と3はその独創性を学会席上で高く評価された。 4.本研究を進めるにあたり、従来の統語理論での論理の扱いの妥当性(小林・仁科'98)の確認作業を行い、現代意味理論の概観(仁科'99)も試みた。
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