研究課題/領域番号 |
10610465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
小山 由紀江 長岡技術科学大学, 語学センター, 助教授 (20293251)
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研究分担者 |
永野 ロビン (NAGANO Lobon L. / NAGANO Robin L.) 長岡技術科学大学, 語学センター, 講師 (20262470)
吉川 敏則 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (50107380)
早川 典生 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
清水 裕子 立命館大学, 経済学部, 助教授 (60216108)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 工学系大学の英語教育 / ESP / ティームティーチング / ニーズ分析 / テキスト分析 / コーパス / 工科系大学の英語教育 / 英語カリキュラム / 英語教育に対するニーズ調査 / English for Science and Technology / 工学系大学における英語教育 |
研究概要 |
この研究は、工業系大学の英語教育の現状を調査分析し、その結果に基づいて適切な英語カリキュラムを構築することを目的としたものである。この期間中に行った調査は、1.全国30の大学を対象とした全体的なカリキュラムの構成、2.工業系単科大学対象の英語カリキュラム調査(回答総数25校-国立7、公立1、私立18)、3.職場における英語のニーズパイロット調査及び本調査(本学卒業生対象、本調査回答総数204名)、4.工学系教官に対する英語のニーズ調査(回答数101名)、5.一般向け科学技術記事及び工学専門論文のテキスト分析、の5つの調査である。 これらの調査の結果、英語教育に関しては総合大学においては専門と切り離されていることが多く、従って英語カリキュラムの調査は工業系単科大学を対象に行う必要があること、又、工業系単科大学では全般に学生の英語力とモーティベーションが低く、専門の内容と関連した英語科目をカリキュラムに取り入れているところは少数であり、ESPを念頭においたカリキュラムの改善を必要としていることが明らかとなった。卒業生対象に行った職場での英語ニーズ調査では、実際によく使う英語力は読解と作文であるが、一番欠けていると感じている能力は聴解と会話であった。又、工学系教官対象の英語教育に関する調査では、学生の基礎的英語力を養成する事が第一の課題であるが、専門の研究との連携の観点から読解力の養成が最も重要であることが多くの教官によって指摘された。しかし、同時に英語を能動的に楽しく学ぶことやコミュニケーション能力の養成の必要性も指摘された。さらに、一般向け科学技術記事と専門分野(水理工学・電気工学)の論文のコーパス(各47000語、31000語)を構築し、各々の文章構成、文法、語彙の使用法の特徴を分析した。これにより、ジャンル別の接続詞の用法の指導、指導する文型・語彙の機能別の精選が重要であること、また一般向け科学記事とは特徴が異なるため専門分野の英語指導には前期の特徴を踏まえたものが必要であることが明らかとなった。又、これらの調査によって得た知見に基づき、ESP教育への一つの応用として、工学系教官と英語教官のティームティーチングを試みた。専門に関連する内容の英文を使用し、内容に関しては工学系教官が説明し、言語的なことについては英語教官が教材作りなどを担当し、読解の指導に関しては両教官が共にあたるという形である。この授業に関しては事後の学生アンケートでは一定の評価を得、ESP教育の一つの可能性を示している。
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