研究課題/領域番号 |
10610484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
仏語・仏文学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
野村 正人 東京農工大学, 工学部, 教授 (60228369)
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研究分担者 |
北村 陽子 早稲田大学, 文学部, 講師 (10298101)
吉村 和明 国学院大学, 文学部, 教授 (30201049)
宮原 信 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (50012307)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | フランス / カリカチュア / 7月王政 / 挿絵 / リドグラフ / ドーミエ / ミャリヴァリ / 視覚文化 / 七月王政期 / 図像 / 「シャリヴァリ」 / 「カリカチュール」 / 版画 / 民衆版画 / シルエット / シャリヴァリ / グランヴィル / 諷刺画 / カリカチュール |
研究概要 |
七月王政期(1830-1848)はフランスの民衆的な視覚文化の歴史の中でも非常に重要な時期である。その理由として、印刷の大量生産の発達や新しい技術(石版画、木口木版)を使った版画の出版数の増大がある。またグランヴィル、ドーミエ、トラヴィエス、ドヴェリアといった優れた挿絵画家や諷刺画家が輩出した。そして国王ルイ・フィリップが認めた出版の自由(すぐに抑圧されるのではあるが)が「カリカチュアの黄金時代」を生み出したということもある。 しかし現在、七月王政期に作り出された石版画や挿絵の持つ特徴が十分に理解できる段階に達しているわけではない。したがって私たちの研究はこの理解の端緒をいくらかでも切り開こうとするものである。 私たちはまずこの時期の諷刺画と挿絵本をできるだけ多く収集した。そして版画の中に現れる重要な要素(繰り返し現れる神話的、文学的、政治的、歴史的テーマ)を拾い出してそれらを分類する。そして同時代の文献を参照しながら、版画を分類した。 以下は私たちの研究の中で得られた新たな知見である。 1)「カリカチュール」や「シャリヴァリ」の第1面を飾る扉絵には幾つかのヴァリエーションがあり、それらを比較検討することによって、これらの諷刺新聞にどのような政治的な性格付けをしようとしたか、その意図が明らかになること。 2)「カリカチュール」紙に掲載された手彩色の版画に見られる幾つかのちがったバージョンを比較することによって、政府の検閲を逃れようとする編集者の戦略が明らかになること。 3)画家ドーミエと批評家ボードレールとの関係を歴史的に跡づけることによって、彼らが共有したいた美学的な価値を当時の芸術的文学的な文脈の中に位置づけられること。 4)ドーミエと同時代の美術批評との関係、また同時代芸術を諷刺したドーミエの版画を研究することによって、ドーミエの特異な位置づけが明らかになること。
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