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談話における名詞句の指示性確立のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 10610487
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 仏語・仏文学
研究機関京都大学

研究代表者

大木 充  京都大学, 総合人間学部, 教授 (60129947)

研究分担者 東郷 雄二  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (10135486)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード談話 / 名詞句 / 指示性 / 照応 / 属格のen / 談話モデル / 同定
研究概要

1.属性のenの生起と名詞句の指示性(大木担当)
今回研究の対象としたのはJe me dirigeai vers sa chambre(N1)et en ouvris la porte(N2).のような文である.このような文について書き言葉と話し言葉のフランス語のコーパスを用いた考察から次のことが明らかになった.
(1)N1,N2の個体性が高く、連想照応するためのN1とN2の意味的関連性が高い場合には、enは用いられない。この事実から、このような場合にはN2の指示対象は十分に確立していると言える.
(2)N1の個体性が高く、N2の個体性が低い場合でも、連想照応が成り立てば、enは用いられない、この事実から、この場合もN2の指示対象は十分に確立していると言える.
(3)N1,N2の個体性がともに低いときには、enが用いられる.この事実から,このような場合には,N2の指示対象は十分に確立していないと言える.
2.談話における指示対象の確立と同定(東郷担当)
「共有知識領域」「発話状況領域」「言語文脈領域」3つ心的領域からなるの談話モデルに基づいて、主に指示対象の同定のメカニズムについて考察をした.指示対象の同定の深度を決定するのは次の3つの要因であることが明らかになった:(1)指示対象固有の性質(2)話し手と聞き手にあいだでの談話モデルの共有度(3)指示対象が談話のなかで果たす役割

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 東郷 雄二: "談話モデルと指示-談話における指示対象の確立と同定をめぐって"総合人間学部紀要(京都大学). 6. 35-46 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuji Togo: "Discourse model and reference : establishing and identifying discourse referents"The Integrated Human Studies. vol. 6. 35-46 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 東郷 雄二: "談話モデルと指示-談話における指示対象の確立と固定をめぐって"総合人間学部紀要(京都大学). 6巻. 35-46 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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