研究課題/領域番号 |
10610490
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
仏語・仏文学
|
研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
秋山 伸子 松山大学, 経営学部, 助教授 (60279122)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | モリエール / ピエール・コルネイユ / トマ・コルネイユ / スカロン / デマレ・ド・サン=ソルラン / ゲラン・ド・ブスカル / 『ジョドレ、あるいは主人づらする召使』 / 『人間嫌い』 / 『ジョドレ、あるいは主人ずらする召使』 / 仕掛け芝居 / 笑劇 / イタリア喜劇 / 『才女気取り』 / 『スガナレル』 / 『守銭奴』 / ボワロベール |
研究概要 |
一六五九年の復活祭の休み明け以降劇団のメンバーとなったラ・グランジュが公演日の演目と興行収入の記録を残した『帳簿』を手がかりとしてモリエール劇団の演目を分析的に研究することを目的として、平成10-11年度にかけては資料の収集ならびに、専門家の指導を仰ぐため渡仏し、パリ第12大学教授アラン・クプリ氏、トゥールーズ=ル=ミライユ大学教授クリスティアン・デルマス氏、パリ第4大学名誉教授ロジェ・ギシュメール氏、パリ第4大学教授ジョルジー・デュロゾワール教授などの指導を受けた。その成果として、モリエール研究誌le Nouveau Molieristeに論文Le spectacle en mouvement dans les deux premieres comedies en un acte de Moliere:Les Precieuses ridicules et Sganarelleなどを発表し、報告書「モリエール劇団の演目についての分析的研究---17世紀フランス演劇への新しいアプローチ」を作成した。この報告書においては、第一章でモリエール劇団の興行記録について各演劇シーズンごとの特徴をまとめ、第二章でコルネイユ兄弟の作品とモリエールの戯作との関係について論じた。第三章では、デマレ・ド・サン=ソルランの『真昼に夢見る人たち』の一場面がモリエールの『人間嫌い』(第二幕第四場)のエリアントの名台詞の源泉のひとつであることなどを示した。第四章では、モリエールのふたつの初期作品と、劇団がパリで興行を始めた時の演目の柱となった作品(トマ・コルネイユの『ドン・ベルトラン・ド・シガラール』、ゲラン・ド・ブスカルの『お殿さまサンシュ・バンサ』、スカロンの二つの喜劇、『ジョドレ、あるいは主人づらする召使』と『ドン・ジャフェ・ダルメニー』)との関係について詳しく分析を行った。報告書の巻末には、ラ・グランジュの『帳簿』の抄訳を附した。
|