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二十世紀への転換期における知の動向の批評家としてのヘルマン・バール研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610498
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 独語・独文学
研究機関京都大学 (2000)
広島大学 (1998-1999)

研究代表者

西村 雅樹  京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60036431)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードヘルマン・バール / 世紀末ウィーン / モデルネ / 日本 / カトリック / ユダヤ人問題 / 分離派 / ドイツ神秘主義
研究概要

19世紀から20世紀への転換期に,ヘルマン・バールは精力的に多方面にわたって活躍した。今日彼は「ウィーンのモデルネ」の代表的な批評家として評価されている。しかしその活動に一貫性を見出すのは,そうたやすいことではない。この研究において私は,バールの日本への関わりに関連させながら,彼が常に変わらず何に関心を持ち続けていたか,彼にとって根本的な問題は何であったのかを探ってみた。ウィーンのモデルネの推進者であった時期に著された批評文「日本展」からは,概念では解き明かせないものを捉える理想の力に対するバールの関心が読み取れる。戯曲『マイスター』でバールは,ある日本人の登場人物に理性を重視する西洋文化を批判させ,主人公のヨーロッパ人に反論させている。この作品では理性の問題性が扱われている。この両方の作品において,バールにとっては概念や理性で把握されえない事態が問題であったということが言える。バールは転換期においてはすでに,「日本展」への批評において高く評価していた感性や原感覚によっても,また『マイスター』で取り上げている理性に対比された「心」によっても捉えられえない事態を問題にしている。それゆえ転換期のバールの問題意識とその直前の問題意識の間には相違がある。しかしまた,転換期におけるバールの関心を概念や理性への批判を深めたものとみなせば,連続性を認めることも可能である。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 西村雅樹: "Bahr und Japan"オーストリア文学. 17. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西村雅樹: "シンポジウム報告「バールの転換と日本」"ドイツ文学. 104. 242-242 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishimura, Masaki: "Bahr und Japan"Beitrage zur osterreichischen Literatur.. Jg.17. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishimura, Masaki: "Symposiumbericht-Bahrs Wendung und Japan"Die Deutsche Literatur. vol.104. 242 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西村雅樹: "Bahr and Japan"オーストリア文学. 17. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 西村雅樹: "シンポジウム報告「バールの転控と日本」"ドイツ文学. 104. 242-242 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 西村雅樹: "バールの転換と日本(日本独文学会1999年度秋季研究発表会シンポジウム報告)"ドイツ文学. 104(掲載予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西村雅樹: "水の総合科学(「音楽におけるモチーフとしての水」担当)"三共出版. 10 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西村雅樹: "書評:マネス・シュペルバー『すべて過ぎ去りしこと』" オーストリア文学. 15. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西村雅樹(共著): "中欧-その変奏" 鳥影社, 512 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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