研究課題/領域番号 |
10610503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
瀬川 裕司 明治大学, 理工学部, 教授 (80216514)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | アメリカ映画 / オーストリア映画 / ドイツ映画 / 「ドイツ映画」 |
研究概要 |
1910年代および20年代において、オーストリア人の映画監督・プロデューサー、ジョー・マイは、冒険活劇、探偵映画のシリーズものなどを量産してドイツ映画界の形成に決定的に重要な貢献をした。彼はまた多くの後輩を育てたが、なかでもフリッツ・ラングは異国情緒あふれるアクション映画から出発し、大規模な神話的作品、緊張感あふれる犯罪映画などで世界をリードした。さらにトーキーの時代になると、ウィーン出身のヴィリー・フォルスト、ゲーザ・フォン・ボルヴァリーなどがオペレッタのスタイルを生かした楽しい作品を送り出して<ドイツ映画の黄金時代>の中核を形成した。 アメリカの映画界においては、マイやラングが犯罪映画や怪奇映画のジャンルの確立に貢献したほか、ジョセフ・フォン・スタンバーグ、ビリー・ワイルダー、オットー・プレミンジャー、フレッド・ジンネマンらが、ヨーロッパ的洗練の見られるコメディー、先鋭な問題意識を前面に出した大作、誠実な人間ドラマを含む西部劇、ウィーンで培われたセンスを生かしたミュージカル映画などの名作を世に送り出した。 このような事実から、オーストリア系映画人は、ドイツおよびアメリカの映画史において驚くほど多くの貢献をしていることが確定できた。
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