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パソコンの画像処理を用いた中世ポルトガル語叙情詩の本文校訂のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610532
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
研究機関東京外国語大学

研究代表者

黒沢 直俊 (黒澤 直俊)  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80195586)

研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード中世ポルトガル語 / 叙情詩 / 本文校訂 / 文献学 / ガリシア・ポルトガル語 / カンティーガ / 写本 / テキスト・クリティック / 中世ロマンス語文学 / トロバドール / カンシオネイロ
研究概要

本研究が対象としている約1680篇の中世ポルトガル語叙情詩は,その大部分が,1)アジュダ写本(作品数310),2)リスボン国立図書館蔵写本(作品数1560),3)ヴァチカン図書館蔵写本(作品数1200)の三写本にまたがって伝承されているが,これらの詩篇に対応する写本上の箇所はすべて画像ファイルとしてデータ入力された.ファイルは圧縮されたJPEG形式にすると1画像あたり1)では500Kb前後,2)と3)では100Kb前後なので,5860画像すべてをあわせても1枚のCD-Rで保存できる.画像データは1)写本内の位置,2)ジャンル,3)作者,4)作成推定年,5)詩形および韻律情報,6)写字生に関する情報および7)その他の専門技術的情報とともにリレーショナル化されている.詩篇のうち複数の写本にまたがって伝承されているものは,そのかなりのものがすでに転写されてテキストファイル化されている.特に,三写本に共通する54詩篇は,写本の伝承,テキストの読み,時代的な言語層を特定または考察するために最重要な資料であるので,単語,表現ごとの校合が可能な資料体としてまとめられた(研究成果報告書).これらは,上の画像を通した写本情報とともに,叙情詩のテキストについての,今後の分析,研究の基盤を形成するであろう.
以上,本年度の実施計画も含め,平成10年度から4ヶ年にわたる,この研究の目標は十分に遂行,達成されたと考える.この研究の過程で写本を画像ファイル化し,テキスト・クリティックの作業を進めていく上の手法が経験的に確立された.すでに,研究代表者は,特に13世紀から15世紀にかけての中世ポルトガル語散文研究の分野に応用させつつある.

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 黒澤直俊: "ガリシア・ポルトガル語叙情詩のテキストにおけるバリアントについて"ロマンス語研究. 31号. 31-39 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 黒澤直俊: "ポルトガル語の二重鼻母音の起源によせて-鼻音性をあらわす《m》"語学研究所論集. 5号. 53-64 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 黒澤直俊: "古ポルトガル語における鼻母音の表記法"黒澤直俊. 34号. 49-59 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KUROSAWA, NAOTOSHI: "A COMPARATIVE ANALYSIS OF GRAPHIC VARIANTS IN THREE GALICIAN-PORTUGUESE LIRIC CODICES"STUDIA ROMANICA. 31. 31-39 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KUROSAWA, NAOTOSHI: "THE EVOLUTION OF THE NASAL DIPHTHONGS AND ITS REFLEX IN WRITING IN MEDICAL PORTUGUESE"JOURNAL OF THE INSTITUTE OF LANGUAGE RESEARCH. 5. 53-64 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KUROSAWA, NAOTOSHI: "THE NOTATION OF NASAL VOWELS IN OLD PORTUGUESE"STUDIA ROMANICA. 34. 49-59 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 黒澤 直俊: "古ポルトガル語における鼻母音の表記法"ロマンス語研究. 34号. 49-59 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 黒澤直俊: "古ポルトガル語における鼻母音の表記法"ロマンス語研究. 34号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 黒澤直俊: "ポルトガル語の二重鼻母音の起源によせて"語学研究所論集(東京外国語大学・語学研究所). 第5号. 39-51 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 黒 沢 直 俊: "ガリシア・ポルトガル語叙情詩のテキストにおけるバリアントについて" ロマンス語研究. 31. 31-39 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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